NYMEX WTI マーケット推移 2020

原油マーケット情報2020年11月(アーカイブ)
オイル・リポート
2020/11/30 NYMEX WTI 続落 2021年1月限:45.34$/bbl ↓ − 0.19$/bbl
11月30日は続落。同日開催されたオンラインのOPECプラス閣僚級会合で、現行の770万b/d減産延長に対して、アラブ首長国連邦(UAE)など一部の国が現行の減産維持に反対し、2021年以降の協調減産の延長で合意できなかったことから売りが入った。新型コロナウイルスのまん延による需要停滞を受け、年明け以降も継続するか協議を進める可能性がある。11月30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は軟調に推移したことも、リスク資産に位置付けられる原油の売りにつながった。
2020/11//30 ICE BRENT 続落 2021年1月限:47.59$/bbl ↓ − 0.59$/bbl
2020/11/27 NYMEX WTI 反落 2021年1月限:45.53$/bbl ↓ − 0.18$/bbl
11月27日は反落。欧米の新型コロナ感染再拡大での短期的な原油需要の先行き懸念で売られたが、ファイザーやアストラゼネカのワクチンが早期に認可されて接種が拡がり、経済活動が再開されることで2021年に原油需要が持ち直すとの見方が広がったことが、下支えした。OPECプラスの12月1日の会合で協調減産を延長するとの思惑も相場を支えた。
2020/11//27 ICE BRENT 反落 2021年1月限:48.18$/bbl ↓ − 0.43$/bbl
2020/11/26 NYMEX WTI 休場 2021年1月限:N.A.
11月26日のNYMEX WTIは、米国の感謝祭で休場。時間外取引は、前日のEIAの原油在庫減少と12月1日のOPECプラス会合での770万b/dの減産延長の期待感で上げ基調が見られた。また、サウジの石油施設がイエメンのフーシ派から攻撃されたとの報道が強材料視された。
2020/11//26 ICE BRENT 休場 2021年1月限:N.A.
2020/11/25 NYMEX WTI 続伸 2021年1月限:45.71$/bbl ↑ + 0.80$/bbl
11月25日は3営業日続伸。米エネルギー情報局(EIA)が25日発表した週間石油在庫統計で、原油が前週比80万バレル減少し、2週連続で減少したことから需給がタイト化すると予想されて買われた。新型コロナウイルスのワクチン接種が年内に始まり、経済が正常化に向かうことでエネルギー需要が持ち直すとの思惑、外国為替市場でドル安が続き、ドル建てで取引される原油の割安感が強まったことも売りを誘った。OPECプラスの12月1日の会合で年内を期限とする770万b/dの協調減産を延長するとの観測も買いを後押した。
2020/11//25 ICE BRENT 続伸 2021年1月限:48.61$/bbl ↑ +0.75$/bbl
2020/11/24 NYMEX WTI 続伸 2021年1月限:44.91$/bbl ↑ + 1.85$/bbl
11月24日は大幅続伸。大統領選で勝利宣言した民主党のバイデン前副大統領が連邦公有地で石油・ガス開発を制限することを公約に掲げており、米石油協会(API)が訴訟など「あらゆる手段」を講じる方針を示したことから、原油需給が極めてタイト化するとの見方で買われた。前日の英アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験成功の報、12月1日のOPECプラス会合で現行の減産枠を2021年1月以降も延長する可能性が強まっていることも材料視されて、買いが高まった。
2020/11//24 ICE BRENT 続伸 2021年1月限:47.86$/bbl ↑ +1.80$/bbl
2020/11/23 NYMEX WTI 続伸 2021年1月限:43.06$/bbl ↑ + 0.64$/bbl
11月23日は続伸。一時は43.36ドルと期近物として9月上旬以来の高値を付けた。英アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で、最大90%の有効性を確認し、同ワクチンは冷蔵庫で保管できると発言したことから、途上国を含めて供給拡大の期待が高まった。米製薬のファイザーが開発中のワクチンは早ければ12月中にも接種が始まるとも伝わり、原油需要の持ち直しを見込んだ買いが入った。また、12月1日のOPECプラス会合で、減産幅の縮小を2021年1月から先送りする可能性が高く、買いに繋がった。
2020/11//23 ICE BRENT 続伸 2021年1月限:46.06$/bbl ↑ +1.10$/bbl
2020/11/18 NYMEX WTI 続伸 2020年12月限:41.82$/bbl ↑ +0.39$/bbl
11月18日は続伸。前日、OPECプラスによるJMMC(共同閣僚級会合)で11月30日のOPEC総会と12月1日のOPECプラス会合で2021年以降の協調減産の延長合意の可能性に言及したこと、米ファイザー社の新型コロナウイルス感染症のワクチン開発で12月にも認可される可能性があり、2021年以降の世界経済の回復期待と原油需給がタイト化するなかで需要増の可能性から、買われた。しかし、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で原油在庫とWTIの受渡地のクッシング在庫が予想に反して増加しことが下押しした。
2020/11//18 ICE BRENT 反発 2021年1月限:44.34$/bbl ↑ +0.59$/bbl
2020/11/17 NYMEX WTI 続伸 2020年12月限:41.43$/bbl ↑ +0.09$/bbl
11月17日は小幅続伸。同日、OPECプラスによるJMMC(共同閣僚級会合)がオンラインで開催され、産油国が前日のJTC(合同技術委員会)で産油国の減産順守率が100%程度を示して良好であるものの、JMMCでは正式な提言を避けた。足元では新型コロナウイルスのワクチン開発が成功して、2021年の世界経済は回復することが見込まれているが、サウジが生産量を引き下げる考えを示し、ロシアのエネルギー相が協調減産延長を受け入れることを示唆したことから、11月30日のOPEC総会と12月1日のOPECプラス会合で2021年以降の協調減産が延長される可能性もあり、原油が買われた。その後、朝方の米小売売上高の発表で市場予想に反して下回ったことを受り、株式市場でダウが下落し、原油の上げ幅が縮小した。
2020/11//17 ICE BRENT 反落 2021年1月限:43.75$/bbl ↓ −0.07$/bbl
2020/11/16 NYMEX WTI 反発 2020年12月限:41.34$/bbl ↑ +1.21$/bbl
11月16日は3営業日ぶりの反発。米バイオ製薬のモデルナが開発中のコロナウイルスのワクチンの臨床試験で「94.5%の有効性が示された」と発表し、移動を伴う経済活動再開の可能性が高く、石油需要が伸張する可能性が高いことから、買われた。
米株式市場でダウ工業株30種平均が上昇し、2月に付けた過去最高値を上回って推移したことから、投資家が運用リスクを取りやすくなり、値動きが大きい原油先物の買いが高まった。
2020/11//16 ICE BRENT 反発 2021年1月限:43.82$/bbl ↑ +1.04$/bbl
2020/11/13 NYMEX WTI 続落 2020年12月限:40.13$/bbl ↓ − 0.99$/bbl
11月13日は続落。期近12月限は前日比0.99ドル安の1バレル40.13ドルで取引を終えた。欧米を中心に新型コロナウイルス感染者数が増加し、欧州の一部地域で域内の移動制限が始まり、経済活動の制限が再び広がっていることでの需要減の観測が重荷となって、売られた。ベーカー・ヒューズが13日発表したリグ稼働数が前週比増加したこと、リビアの原油生産量が足元で増加したことも弱材料視された。
2020/11//13 ICE BRENT 続落 2021年1月限:42.78$/bbl ↓ −0.75$/bbl
2020/11/12 NYMEX WTI 反落 2020年12月限:41.12$/bbl ↓ − 0.33$/bbl
11月12日は反落。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計で、原油が市場予想に反して、前週比増加となったこと、ダウ工業株30種平均が午後に下げ幅を広げ、リスク資産とされる原油先物の売りも強まった。欧米で新型コロナウイルスの感染拡大が原油需要の停滞につながるとの見方も相場の重荷となった。国際エネルギー機関(IEA)が12日発表の月報で、欧米のコロナ感染再拡大がみられることから、2021年にかけて世界的な原油需要見通しを引き下げたこと、石油輸出国機構(OPEC)も11日に公表した月報で2021年にかけての石油需要見通しを下方修正したことから、原油需要見通しが弱含んでおり、下方圧力となった。
2020/11//12 ICE BRENT 反落 2021年1月限:43.53$/bbl ↓ −0.27$/bbl
2020/11/11 NYMEX WTI 続伸 2020年12月限:41.45$/bbl ↑ + 0.09$/bbl
11月11日は小幅続伸。米石油協会(API)の原油統計で在庫が大幅減少したこと、12日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計でも原油の減少が予想され、需給の引き締まりを示すとの観測、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の普及が世界景気の回復を後押しするとの期待から買われた。しかし、買いが一巡すると、OPECが11日に公表した11月の月報で欧米でのコロナ感染再拡大で輸送関連のエネルギー需要が細るとの観測から、2020年と21年の石油需要見通しを引き下げたことから、原油市場を取り巻く不透明感が強いことが改めて意識され、相場を下押しした。
2020/11//11 ICE BRENT 続伸 2021年1月限:43.80$/bbl ↑ +0.19$/bbl
2020/11/10 NYMEX WTI 続伸 2020年12月限:41.36$/bbl ↑ + 1.07$/bbl
11月10日は続伸。前日発表の米製薬のファイザーが独ビオンテックと共同で開発中の新型コロナウイルス感染症のワクチンが11月にも承認を申請する見通しとなったことを受けた株式市場でダウが上昇して石油関連株が買われたこと、バイデン新大統領が政権意向に向けて動きだしことから、米国経済の再生への期待感で過去最高の上昇がみられた株式市場につられて、原油に買いが入った。
しかし、バイデン政権が誕生した場合に米国のパリ協定復活で再生可能エネルギーが拡大し、世界的に2021年以降の原油需要が減少する可能性があることで上値が抑えられた。
2020/11/10 ICE BRENT 続伸 2021年1月限:43.61$/bbl ↑ + 1.21$/bbl
2020/11/09 NYMEX WTI 急反発 2020年12月限:40.29$/bbl ↑ + 3.15$/bbl
11月9日は急反発。新型コロナウイルス感染症の拡大の対策として期待されるワクチン開発で、米製薬のファイザーが独ビオンテックと共同で開発中のワクチン臨床試験において、被験者の90%以上で感染を防ぐ効果が確認でき、11月にも承認を申請する見通しとなったことで、早期の経済回復への期待から米株式市場で主要株価指数が急上昇し、同じリスク資産である原油の買いが高まった。
OPECプラスの協調減産において、サウジアラビアのエネルギー相が「原油の需給に応じて協調減産を調整する可能性がある」と示唆し、将来の需給緩和懸念がやや和らいだことでの買いが入った。
2020/11/09 ICE BRENT 急反発 2021年1月限:42.40$/bbl ↑ +2.95$/bbl
2020/11/06 NYMEX WTI 続落 2020年12月限:37.14$/bbl ↓ − 1.65$/bbl
11月6日は続落。米国と欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大による経済影響、米大統領選挙選での議会上院選が共和党多数維持となり、大規模財政支出への期待後退による経済活動の低迷が予想されること、民主党のバイデン元副大統領が選挙人270の獲得に近づいていることでバイデン政権となった場合の環境政策による原油需要減退の可能性、米べーカーヒューズのリグ稼働数が前週比増加したことでの原油需給のだぶつき感の見方が拡がったことが弱材料視され、売りが強まった。
2020/11/06 ICE BRENT 続落 2021年1月限:39.45$/bbl ↓ −1.48$/bbl
2020/11/05 NYMEX WTI 反落 2020年12月限:38.79$/bbl ↓ − 0.36$/bbl
11月5日は反落。米国大統領選挙の米議会上院選で共和党が多数を維持する見通しとなり、大規模財政支出への期待後退を背景としたドル高を受けて、原油が売られた。
また、大統領選挙は、民主党のバイデン元副大統領が選挙人の270の獲得に近づいており、大統領となった場合にイランへの制裁が解除されて、原油需給が軟化する可能性があること、国連に同調して環境政策を実行し、温室効果ガスゼロを目指すエネルギー政策が強まる可能性があることで、原油需要が縮小する可能性があるとの見方から、売られに繋がった。
2020/11/05 ICE BRENT 反落 2021年1月限:40.93$/bbl ↓ −0.30$/bbl
2020/11/04 NYMEX WTI 続伸 2020年12月限:39.15$/bbl ↑ + 1.49$/bbl
11月4日は続伸。同日発表された米エネルギー情報局(EIA)在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して前週比大幅減となり、ハリケーンの接近を受けた一時的な減少との見方から需給の緩和観測がやや後退し原油の買いを促した。米国大統領選挙投票日の3日において、両陣営が接戦となっているなか、産油国イランへの制裁に前向きなトランプ大統領が再選する可能性が意識され、原油相場を支えた。前日にOPECプラスが12月の会合で2021年に減産延長の可能性を協議していると報じられたことも相場の底上げに繋がった。
2020/11/04 ICE BRENT 続伸 2021年1月限:41.23$/bbl ↑ +1.52$/bbl
2020/11/03 NYMEX WTI 続伸 2020年12月限:37.66$/bbl ↑ + 0.85$/bbl
11月3日は続伸。OPECプラスが12月の会合で2021年に減産延長の可能性を協議していると報じられたことが強材料視された。OPECの議長国を務めるアルジェリアのアタール・エネルギー相は、11月2日に国営通信社に対し、原油価格が再び崩壊するのを避けるため、2021年初めに数カ月間にわたり減産を延長する案を支持すると述べ、欧米のコロナ感染再拡大で石油市場が「非常に危険な」状況に直面していると示唆したこと、 ロシアの石油会社の経営幹部らとノバク・エネルギー相が、減産を2021年第1四半期まで延長する可能性について協議した模様。市場は、OPECプラスの減産延長を予想して、需給が引き締まるとの観測を強めた。
2020/11/03 ICE BRENT 続伸
2021年1月限:39.71$/bbl ↑ +0.74$/bbl
2020/11/02 NYMEX WTI 反発 2020年12月限:36.81$/bbl ↑ + 1.02$/bbl
11月2日は反発。米供給管理協会(ISM)が2日に発表した10月の製造業景気指数は59.3と、前月の55.4から上昇し、2018年11月以来の高水準を付け、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が長引くなか、自動車などのモノの需要は増え、新規受注指数は約17年ぶりの高水準であったことで、市場予想は55.8から59.3の大幅な高水準を交換してダウ平均が上昇したことを受けて、需要増の期待から買われた。
2020/11/02 ICE BRENT 反発
2021年1月限:38.97$/bbl ↑ + 1.03$/bbl 2020年12月限:37.46(最終)