原油マーケット情報2020年8月(アーカイブ)

​オイル・リポート

2020/08/31 NYMEX WTI 続落 2020年10月限:42.61$/bbl ↓ − 0.36$/bbl 

 8月31日は3営業日続落。米エネルギー情報局(EIA)が31日に発表した月間調査で、6月の米原油生産が日量1,043万バレルとなり、7カ月ぶりに前月比で増加に転じ、コロナ禍で減産が加速する前の3月(1,273万バレル)より低水準だが、原油相場の持ち直しに伴いエネルギー企業が生産を増やし始めたとの見方が広がり、供給過剰感から売りが入った。

  2020/08/31 ICE BRENT  反落 2020年11月限:45.28$/bbl ↓ −0.53$/bbl

  2020年10月限:45.10$/bbl ↑ +0.05$/bbl(最終)

2020/08/28 NYMEX WTI 続落 2020年10月限:42.97$/bbl ↓ − 0.07$/bbl 

 8月28日は続落。大型ハリケーンとして27日に米ルイジアナ州に上陸した「ローラ」であったが、メキシコ湾周辺の石油施設への広範囲に及ぶ被害は出なかったと伝わり、市場では想定よりも早く稼働再開が広がるとの観測が強まって、売られた。しかし、外国為替市場で主要通貨に対してドル安が進み、ドル建てで取引される原油の割安感が意識され、27日に米連邦準備理事会(FRB)が低金利政策の長期化に向けた新たな政策指針を発表したことで景気の回復を後押しするとの見方が原油相場を下支えた。

  2020/08/28 ICE BRENT  続落(期先は反発) 2020年10月限:45.05$/bbl ↓ −0.04$/bbl

2020/08/27 NYMEX WTI 反落 2020年10月限:43.04$/bbl ↓ − 0.35$/bbl 

 8月27日は反落。ハリケーン「ローラ」は27日午前、5段階で2番目に弱い「カテゴリー2」に勢力を落とし、米メキシコ湾岸への大型ハリケーンの接近で操業停止した石油施設が早期に再開するとの見方が浮上し、供給不足懸念が和らいで売りが入った。しかし、米連邦準備理事会(FRB)の臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、物価上昇率が一時的に2%を超えることも容認する新たな金融政策の方針を決め、ゼロ金利が長期化し、米景気回復を後押しするとの見方から買いも入り、下支えた。

  2020/08/27 ICE BRENT  続落 2020年10月限:45.09$/bbl ↓ −0.55$/bbl

2020/08/26 NYMEX WTI 続伸 2020年10月限:43.39$/bbl ↑ + 0.04$/bbl 

 8月26日は3営業日の続伸。一時は43.78ドルと3月6日以来ほぼ5カ月半ぶりの高値を付けた。同日、ハリケーン「ローラ」が5段階で2番目に強い「カテゴリー4」に勢力を強め、メキシコ湾内を北上したことで、大規模な石油施設が相次いで操業を休止したと報じられ、買いが入った。また、朝方発表の7月の米耐久財受注額は前月比11.2%増と3カ月連続で増え、市場予想(5.0%増程度)も上回ったことも強材料視された。しかし、5カ月ぶりの高値水準での利益確定売りで下げに転じる場面もあり、小幅な上げで引けた。

  2020/08/26 ICE BRENT  反落 2020年10月限:45.64$/bbl ↓ −0.22$/bbl

 

2020/08/25 NYMEX WTI 続伸 2020年10月限:43.35$/bbl ↑ + 0.73$/bbl 

 8月25日は続伸。一時43.57ドルと3月6日以来ほぼ5カ月半ぶりの高値を付けた。ハリケーン「ローラ」が勢力を強めながらメキシコ湾岸に接近する可能性があり、大規模な石油施設が相次いで稼働を停止していると報じられ、供給懸念が拡がって買われた。また、米政府が23日に新たなコロナ治療法を認可し、米経済の正常化への期待が強まったこと、米政府が24日に米中の閣僚が貿易協議の第1段階合意について電話会議したことが強材料視されて、買いが入った。

  2020/08/25 ICE BRENT  続伸 2020年10月限:45.86$/bbl ↑ +0.73$/bbl

2020/08/24 NYMEX WTI 反発 2020年10月限:42.62$/bbl ↑ + 0.28$/bbl 

 8月24日は反発。メキシコ湾にハリケーン「マルコ」が発生し、発達中の熱帯低気圧「ローラ」も接近しており、湾岸の原油生産施設の半数以上が稼働を停止したと伝わったことが石油製品の供給支障に繋がるとの予想で買われた。また、米食品医薬品局(FDA)が血漿(けっしょう)を使った新たなコロナ治療法を特別に認可したと発表されたことや、米政権が10月にも英製薬のアストラゼネカなどが開発するワクチンの緊急使用許可を検討していることで経済活動が良化するとの見方から、買われた。しかし、コロナによる世界の死者数は80万人を超え、市場では「コロナ感染拡大を巡る不透明感は強い」との見方が下押しした。

  2020/08/24 ICE BRENT  反発 2020年10月限:45.13$/bbl ↑ +0.78$/bbl

 

2020/08/21 NYMEX WTI 続落 2020年10月限:42.34$/bbl ↓ − 0.48$/bbl 

 8月21日は続落。8月のユーロ圏の製造業PMIは51.7と7月から低下し、市場予想(53.0)も下回ったこと、サービス業PMIも好不況の境目とされる50近辺に低下したことから、欧州はコロナ流行が落ち着き、米国に先行して景気が回復しているとみられていたが、当面は原油需要の回復も鈍くなるとの見方が広がって、売られた。OPECプラスの協調減産を順守していない加盟国に追加減産を求めていると20日に伝わり、供給過剰が続いていることが意識されたのも相場の重荷となった。

  2020/08/21 ICE BRENT  続落 2020年10月限:44.35$/bbl ↓ −0.55$/bbl

2020/08/20 NYMEX WTI 反落 2020年9月限:42.58$/bbl ↓ − 0.35$/bbl 

 8月20日は反落。同日発表の経済指標で、米新規失業保険申請件数が市場予想に反して前週から増えたこと、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は2カ月連続で低下して市場予想も下回ったことに加え、前日公表の7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では米景気や雇用の鈍化に言及していたことが、弱材料視されて売られた。また、OPECプラスの19日の産油国監視委員会で協調減産を当面維持する方針を示し、減産を順守していない国は未達成分を9月末までに埋め合わせるよう求めたことから、市場の協調減産の不透明感から売りが強まった。しかし、米エネルギー情報局(EIA)が19日に発表した週間の米原油在庫は4週続けて減少したことが、下支えした。

  2020/08/20 ICE BRENT  続落 2020年10月限:44.90$/bbl ↓ −0.47$/bbl

2020/08/19 NYMEX WTI 続伸 2020年9月限:42.93$/bbl ↑ + 0.04$/bbl 

 8月19日は小幅続伸。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、14日時点の原油在庫が前週比160万バレル減少したことで買われたが、OPECプラスの8月の産油国合同閣僚監視委員会(JMMC)における7月の協調減産の順守率や今後の減産幅など協議内容の見極め、米連邦準備理事会(FRB)が19日公表した7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨でのコロナの経済への悪影響が続く懸念が示されたことから、上値を抑えた。WTIの期先は反落している。

  2020/08/19 ICE BRENT  反落 2020年10月限:45.37$/bbl ↓ −0.09$/bbl

2020/08/18 NYMEX WTI 横這い 2020年9月限:42.89$/bbl UNCH 0.00$/bbl  

 8月18日は横這い。米国の議会で、追加経済対策での与野党の協議が膠着状態であることから、追加経済対策の成立が9月にずれ込み、個人消費を抑えて原油需要の回復も鈍くなるとの懸念で売りが入ったが、外国為替市場でドルが対主要通貨で下落し、ドル建てで取引される原油に買いが入り、売り買い交錯の展開も終値が前日と変わらなかった。

  2020/08/18 ICE BRENT  続伸 2020年10月限:45.46$/bbl ↑ +0.09$/bbl

2020/08/17 NYMEX WTI 反発 2020年9月限:42.89$/bbl ↑ +0.88$/bbl  

 8月17日は3営業日ぶりの反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国からなるOPECプラスが同日開いた産油国共同技術委員会(JCT)で「7月の協調減産の順守率が97%程度と高い水準となった」と報じられ、原油需給への懸念が和らぎ、買いを促した。また、米司法省は、8月14日にベネズエラに向けて航行していたイランの石油タンカー4隻を拿捕(だほ)したと発表したことでの買いが入ったほか、外国為替市場でドルが対主要通貨で下落し、ドル建てで取引される原油が買われた。

  2020/08/17 ICE BRENT  反発 2020年10月限:45.37$/bbl ↑ +0.57$/bbl

2020/08/14 NYMEX WTI 続落 2020年9月限:42.01$/bbl ↓ −0.23$/bbl  

 8月14日は続落。14日発表の7月の米小売売上高は前月比1.2%増と、伸び率は6月(8.4%増)から鈍化して市場予想(2.3%増)も下回り、コロナの感染再拡大を受け、経済活動の再開ペースが減速していること、石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)の月報で2020年の石油需要見通しもコロナ影響で引き下げたことから、売りが強まった。しかし、石油会社ベーカー・ヒューズが14日午後に発表した米原油生産に使う掘削装置(リグ)稼働数が3週連続で減少し、米エネルギー情報局(EIA)が今週発表した週間の米原油在庫は前週比で3週続けて減っていることが、需給の改善につながるとの見方から下支えした。

  2020/08/14 ICE BRENT  続落 2020年10月限:44.80$/bbl ↓ −0.16$/bbl

2020/08/13 NYMEX WTI 反落 2020年9月限:42.24$/bbl ↓ −0.43$/bbl  

 8月13日は反落。IEAが2020年の石油需要見通しを日量9,190万バレル(9,190万b/d)と従来予想から14万バレル引き下げ、2019年との比較では810万バレル減であり、12日の石油輸出国機構(OPEC)月報でも20年の需要見通しを下方修正したことから、新型コロナウイルスの流行を背景とした経済活動の縮小で、原油需要の低迷が長引くとの見方が強まって、売りが入った。しかし、相場の下値は、12日の米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が3週連続で減り、市場予想も下回ったことを受けて、縮小した。​

  2020/08/13 ICE BRENT  反落 2020年10月限:44.96$/bbl ↓ −0.47$/bbl

2020/08/12 NYMEX WTI 反発 2020年9月限:42.67$/bbl ↑ +1.06$/bbl  

 8月12日は反発。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の米石油在庫統計で原油在庫が前週比で3週続けて減少し、市場予想も下回ったこと、米国の産油量は前週から減り、需給緩和が解消されるとの観測が強まったことで買いが高まった。加えて、米株式市場で機関投資家が運用の指標にするS&P500種株価指数が、半年ぶりに過去最高値を上回る場面もあり、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、原油の買いを促した。石油輸出国機構(OPEC)が12日に公表した月報で2020年の世界の石油需要見通しを、コロナ影響で19年比の減少幅が従来見通しより大きくなるとの見解を示したものの、米在庫統計への関心の方が高く、相場の反応は目立たなかった。

  2020/08/12 ICE BRENT  反発 2020年10月限:45.43$/bbl ↑ +0.93$/bbl

 

2020/08/11 NYMEX WTI 反落 2020年9月限:41.61$/bbl ↓ −0.33$/bbl  

 8月11日は反落。報道筋からOPECプラスの7月の協調減産の順守率が6月から低下していたことが報じられ、5月に始めた日量970万バレルの減産を8月から縮小しているが、すでに7月から減産を縮小していたとの憶測が拡がったこと、インドの7月の燃料需要が前年同月比で大幅減少したことで売りが高まったが、ロシアのプーチン大統領が新型コロナウイルスのワクチン開発が成功したと発表したことで、米国でのワクチン開発の実用化も近いとの見方に繋がって、買いが入り、下げ幅が縮小した。

  2020/08/11 ICE BRENT  反落 2020年10月限:44.50$/bbl ↓ −0.49$/bbl

2020/08/10 NYMEX WTI 反発 2020年9月限:41.94$/bbl ↑ +0.72$/bbl  

 8月10日は3営業日ぶりに反発。米トランプ大統領は、8月10日に失業給付の上乗せなどを盛り込んだ経済対策を大統領令で発動し、ひとまず米景気の落ち込みが回避されるとの安堵感が広がったこと、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)が、9日に「中国ではガソリンなどの需要がほぼコロナ前の水準に戻った」とコメントしたも強材料となって、買いが入った。

  2020/08/10 ICE BRENT  反発 2020年10月限:44.99$/bbl ↑ +0.59$/bbl

 

2020/08/07 NYMEX WTI 続落 2020年9月限:41.22$/bbl ↓ −0.73$/bbl  

 8月7日は続落。米トランプ大統領が中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」と対話アプリ「微信(ウィーチャット)」を運営する企業との取引を禁じる大統領令に署名しこと、米政府が7日に香港への自治侵害などを理由に香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官ら11人に制裁を科すと発表して米中対立が先鋭化したこと、米国のコロナ死者数が16万人を超えたことが弱材料となり、経済影響が強まって、原油需要の減退懸念が拡がって売られた。7日朝に発表された7月の米雇用統計が市場予想を上回り、発表直後に景気への楽観論から買いが入る場面もあり、下げ幅が抑えられた。

  2020/08/07 ICE BRENT  続落 2020年10月限:44.40$/bbl ↓ −0.69$/bbl

2020/08/06 NYMEX WTI 反落 2020年9月限:41.95$/bbl ↓ −0.24$/bbl  

 8月6日は5営業日ぶりに反落。6日の米新規失業保険申請件数と失業給付の継続受給者数が前週から大幅に減少し、エネルギー需要減退の懸念が払拭したことで買われたが、後場に駆けて、利益確定売りが入った。米国でコロナ感染が広がる直前の3月上旬の水準まで相場が戻し、市場では「一段の買いを入れにくい」との市場関係者の見方が拡がったことも売りを誘った。

  2020/08/06 ICE BRENT  反落  2020年10月限:45.09$/bbl ↓ −0.08$/bbl

2020/08/05 NYMEX WTI 続伸 2020年9月限:42.19$/bbl ↑ +0.49$/bbl  

 8月5日は4日続伸。一時は43.52ドルを付け、3月前半以来5カ月ぶりの高値を付けた。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の非製造業景況感指数が58.1と市場予想(55.0)を上回って改善し、昨年2月以来の高水準となったこと、米エネルギー情報局(EIA)が5日発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が前週から大幅に減少したことから、需給改善の期待が高まり、原油が買われた。

  2020/08/05 ICE BRENT  続伸 2020年10月限:45.17$/bbl ↑ +0.74$/bbl

 

2020/08/04 NYMEX WTI 続伸 2020年9月限:41.70$/bbl ↑ +0.69$/bbl  

 8月4日は続伸。レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発が発生し、原因不明であるものの、同国の武装集団が隣国イスラエルと対立していることから、地政学リスクが高まり、中東での原油生産や輸送に支障を来すと懸念されたことで、買いを促した。 また、米エネルギー情報局(EIA)の5日の週間石油在庫統計を発表を控えて、アナリスト予想では原油とガソリンの在庫減少が見込まれたことから、需給改善の期待が高まり、買いが入った。

  2020/08/04 ICE BRENT  続伸 2020年10月限:44.43$/bbl ↑ +0.28$/bbl

2020/08/03 NYMEX WTI 続伸  2020年9月限:41.01$/bbl ↑ +0.74$/bbl  

 8月3日は続伸。中国の7月の財新の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が9年半ぶりの高水準となり、7月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数も54.2と3カ月連続で上昇して市場予想も上回ったこと、8月2日の米国のコロナ新規感染者数が約3週間ぶりに5万人を下回ったこと、米株式相場が堅調に推移して投資家が運用リスクを取りやすくなったことが強材料視されて、原油が買われた。しかし、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの産油国で構成する「OPECプラス」が8月から協調減産幅を縮小することから、供給が増えるとの見方が上値を抑えた。

  2020/08/03 ICE BRENT  続伸  2020年10月限:44.15$/bbl ↑ +0.63$/bbl

INFO:米国の東部時間08/26 14:30(日本時間08/26 23:30)EIA米国原油輸入量の変化 (EIA United States Crude Oil Imports Change)・EIA米国クッシングの原油備蓄量の変化 (EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change)の発表。

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EIA米国原油輸入量の変化 (EIA United States Crude Oil Stocks Change)

EIA米国クッシング原油備蓄量の変化 (EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change)

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