NYMEX WTI マーケット推移 2021

原油マーケット情報2021年1月(アーカイブ)
オイル・リポート
2021/01/29 NYMEX WTI 続落 2021年3月限:52.20$/bbl ↓ −0.14$/bbl
1月29日は続落。米株式市場でダウ工業株30種平均の下げ幅が一時700ドルを超えたことを受けた売りが入り、世界的に新型コロナの感染拡大が続くなか、ワクチン接種の遅れを懸念する声もあり、経済活動の停滞がみられ、エネルギー需要減退観測が強まって、原油が売られた。しかし、サウジアラビアが2~3月に100万b/dの自主的減産をすることが強材料視されて、下値は限定的であった。
2021/01/29 ICE BRENT 反発(期先は続落)2021年3月限:55.88$/bbl ↑ +0.35$/bbl
2021/01/28 NYMEX WTI 反落 2021年3月限:52.34$/bbl ↓ −0.51$/bbl
1月28日は反落。欧米でのワクチン接種の遅れが指摘されたこと、中国当局は新型コロナの感染拡大を警戒して旅行自粛の呼びかけ、同国交通運輸省が春節(旧正月)を挟む40日間の旅行客予想を下方修正するなど、新型コロナウイルス感染症の感染者数が1億人を超えたことも加わり、原油需要の回復には時間がかかるとの見方が強まって、売られた。しかし、外国為替市場でドルが主要通貨に対し上昇し、ドル建てで取引される原油の割高感が薄れたとの見方から買いも入り、相場を下支えた。
2021/01/28 ICE BRENT 続落 2021年3月限:55.53$/bbl ↓ −0.28$/bbl
2021/01/27 NYMEX WTI 反発 2021年3月限:52.85$/bbl ↑ +0.24$/bbl
1月27日は反発。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で22日時点の原油在庫が前週比990万バレル減少し、市場予想の増加に反したかとから、需給タイト感の見方が拡がって買われた。しかし、上値は重く、新型コロナウイルスの変異種感染者が増える可能性が高く、バイデン政権下の経済活動の回復が弱いとの見方で下落した株式市場を受けて、原油相場を下押しした。
2021/01/27 ICE BRENT 反落 2021年3月限:55.81$/bbl ↓ −0.10$/bbl
2021/01/26 NYMEX WTI 反落 2021年3月限:52.61$/bbl ↓ −0.16$/bbl
2021/01/26 NYMEX WTI 2021年3月限:52.61$/bbl ↓ −0.16$/bbl
1月26日は反落。新型コロナの変異ウイルスの感染者が増加するなど世界的な感染拡大が続いており、香港や中国でのロックダウン導入、フランスでのロックダウン再実施の可能性もあり、経済活動の停滞が長引いていることでのエネルギー需要の減少が予想されたことで、売りが入った。しかし、サウジアラビアの首都リヤドで原因不明の爆発が起きたと報じられたことから、地政学リスクが高まったことが下押しして、下げ幅は縮小した。
2021/01/26 ICE BRENT 続伸 2021年3月限:55.91$/bbl ↑ +0.03$/bbl
2021/01/25 NYMEX WTI 反発 2021年3月限:52.77$/bbl ↑ +0.50$/bbl
1月25日は反発。石油タンカー追跡サービスのペトロ・ロジスティクスの25日の調査で、OPECプラスによる減産順守率が2021年1月の平均85%になっているという調査結果を明らかにし、12月予想の82%を上回る見通しを示したことが強材料視されて、買われた。OPECプラスは2021年1月から50万b/d縮小して減産目標720万b/dとしたが、サウジアラビアの2〜3月にかけての100万b/dの自主減産が加わり、需給がタイトになる可能性がある。週明けの市場は、ペトロ・ロジスティクスの調査によるOPECプラスの減産順守率とサウジの自主的減産を好感して、上げ基調で推移した。
2021/01/25 ICE BRENT 反発 2021年3月限:55.88$/bbl ↑ +0.47$/bbl
2021/01/22 NYMEX WTI 続落 2021年3月限:52.27$/bbl ↓ −0.86$/bbl
1月22日は続落。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫が減少予想に反して大幅増となったこと、石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した米国での石油掘削に使う設備(リグ)の稼働数は9週連続で増え、原油生産増による需給は緩む可能性が高いとの見方が拡がって、売られた。
2021/01/22 ICE BRENT 続落 2021年3月限:55.41$/bbl ↓ −0.69$/bbl
2021/01/21 NYMEX WTI 反落 2021年3月限:53.13$/bbl ↓ −0.18$/bbl
1月21日は反落。翌日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で原油の減少が予想されているものの、新型コロナウイルスの感染拡大によるエネルギー需要の低迷が続くとの観測が強まって、下押しした。
しかし、バイデン政権誕生を好感したダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数が一時、過去最高値を上回ったことに連られた買いが入って、下支えした。
2021/01/21 ICE BRENT 続伸 2021年3月限:56.10$/bbl ↑ +0.02$/bbl
2021/01/20 NYMEX WTI 続伸 2021年2月限:53.24$/bbl ↑ +0.26$/bbl
1月20日は続伸。前場は、民主党のバイデン大統領が就任し、民主党が議会上院下院で過半数を握り、大型の経済対策への期待が強まったことで買われた。後場は、EIAが21日午前に発表する週間石油統計で原油在庫の減少が予想され、需給タイト感があるとの見方で買いが入った。しかし、各国での新型コロナウイルス感染症の再拡大が強まったことが意識されて、上値が重かった。
2021/01/20 ICE BRENT 続伸 2021年3月限:56.08$/bbl ↑ +0.18$/bbl
2021/01/19 NYMEX WTI 反発 2021年2月限:52.98$/bbl ↑ +0.62$/bbl
1月19日は反発。バイデン大統領就任式を控え、次期財務長官に指名されたイエレン前米連邦準備理事会(FRB)議長は午前の上院公聴会で追加経済対策に積極的に取り組む姿勢をみせたことが好感されて、米株式相場が上昇し、同じリスク資産である原油先物にも買いが入った。
しかし、IEAの月報で、欧州や中国でのロックダウン(都市封鎖)で経済回復が鈍るとの観測を示し、2021年の世界の原油需要見通しを2020年12月時点の予測から下方修正したことが下押しした。
2021/01/19 ICE BRENT 反発 2021年3月限:55.90$/bbl ↑ +0.80$/bbl
2021/01/15 NYMEX WTI 反落 2021年2月限:52.36$/bbl ↓ −1.21$/bbl
1月15日は反落。米ジョンズ・ホプキンス大学が1月15日に発表した新型コロナ感染症の死亡者数が世界累計で200万人を超え、中国で14日の新規感染者数が10カ月ぶりの高水準と示され、一部地域でのロックダウン(都市封鎖)も報じられたことから需要期待が後退して、売られた。2020年12月の米小売売上高が市場予想を下回ったことも売りを促した。ベーカー・ヒューズが15日に発表したリグ稼働数が8週連続で増加したことも売りに拍車をかけた。
2021/01/15 ICE BRENT 反落 2021年3月限:55.10$/bbl ↓ −1.32$/bbl
2021/01/14 NYMEX WTI 反発 2021年2月限:53.57$/bbl ↑ +0.66$/bbl
1月14日は反発。OPECが14日に公表した月報で、2021年の原油需要が前年比590万b/d増の見通しを据え置き、サウジアラビアの2〜3月にかけての自主的減産強化などもあって、需給が引き締まりやすくなるとの見方が強まって、買われた。
バイデン次期米大統領は、数兆ドル規模の追加の経済対策案を発表する予定であり、米景気を下支えし、原油需要の持ち直しにつながると期待した買いも入った。
2021/01/14 ICE BRENT 反発 2021年3月限:56.42$/bbl ↑ +0.36$/bbl
2021/01/13 NYMEX WTI 反落 2021年2月限:52.91$/bbl ↓ −0.30$/bbl
1月13日は反落。EIAの週次の在庫統計で、原油在庫が市場予想以上に増えたこと、ガソリン在庫も市場予想に反して増加して、需給が緩んだとの観測で売りが強まった。しかし、OPECの2021年1月の月報で原油生産量の見通しを引き下げ、サウジアラビアの2〜3月にかけての100万b/dの自主減産が実施される予定であり、世界的な原油の需給バランスが保たれると予想されたことが下支えた。
2021/01/13 ICE BRENT 反落 2021年3月限:56.06$/bbl ↓ −0.52$/bbl
2021/01/12 NYMEX WTI 続伸 2021年2月限:53.21$/bbl ↑ + 0.96$/bbl
1月12日は7日続伸。一時は53.28と昨年2月以来の水準に上昇した。バイデン次期大統領が示した大型経済対策で、家計への現金給付の増額や地方政府への支援などを含む数兆ドル規模の追加経済対策を14日に公表する予定であり、1月20日の大統領就任後の議会で3月末に成立するとの可能性が高く、ワクチン普及と相まって、春以降は景気回復ペースが早まり、需要増が予想されて買われた。また、米エネルギー情報局(EIA)の12日の月次報告で、2021年の米国の産油量が20年から減少する見通しを示したことで買われた。
2021/01/12 ICE BRENT 反発 2021年3月限:56.58$/bbl ↑ + 0.92$/bbl
2021/01/11 NYMEX WTI 続伸 2021年2月限:52.25$/bbl ↑ + 0.01$/bbl
1月11日は小幅続伸。前週のOPECプラスの協調減産でサウジアラビアが2月と3月に100万b/dの自主的減産することで買いを誘ったが、新型コロナウイルス感染症の再拡大が下押しした。
米民主党は、11日の議会で現職トランプ大統領を罷免するようペンス副大統領に求める決議案を下院に提出し、ペンス副大統領が罷免に応じない場合、民主党はトランプ大統領を弾劾訴追する決議案を週内に採決する見通しであり、政治の混乱が長引けば、追加経済対策の審議が遅れる可能性が警戒され、株式市場でダウ平均が反落したことも相場を下押しし、小幅高で終始した。
2021/01/11 ICE BRENT 反落 2021年3月限:55.66$/bbl ↓ − 0.33$/bbl
2021/01/08 NYMEX WTI 続伸 2021年2月限:52.24$/bbl ↑ + 1.41$/bbl
1月8日は5日続伸。OPECプラスの協調減産でサウジアラビアが2月と3月に100万b/dの自主的減産を発表し、OPECプラスの減産規模は2~3月に800万b/d超となり、1月(720万バレル)から実質減産となる見通しとなることで、買いが高まった。
バイデン新政権誕生で早期経済再生への期待感が高まり、エネルギー需要が増加する可能性が高く、需給が改善するとの期待も相場を支えた。8日発表の昨年12月の米雇用統計で雇用者数が8カ月ぶりに前月比で減少したことも買い材料視された。
2021/01/08 ICE BRENT 続伸 2021年3月限:55.99$/bbl ↑ + 1.61$/bbl
2021/01/07 NYMEX WTI 続伸 2021年2月限:50.83$/bbl ↑ + 0.20$/bbl
1月7日は続伸。EIAの在庫統計で原油が4週連続減少したことでの需給タイト感、OPECプラス協調減産で100万b/dのサウジ自主減産の示唆が買い材料視された。さらに、ジョージア州の上院決選投票で民主党が2議席ともに獲得し、バイデン政権退場での議会のねじれがなくなったことで買われた。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的再拡大、変異種の拡大の可能性が強まっていることが下押しした。
2021/01/07 ICE BRENT 続伸 2021年3月限:54.38$/bbl ↑ + 0.08$/bbl
2021/01/06 NYMEX WTI 続伸 2021年2月限:50.63$/bbl ↑ + 0.70$/bbl
1月6日は続伸。EIAの週間在庫統計で、原油在庫が4週連続の減少し、減少幅が市場予想の4倍以上となったことから、米国の需給が改善しているとの見方が広がって、買いが入った。また、5日のJMMC後にサウジ石油相が2~3月に追加で100万b/d減産すると発言したことも買い材料視された。
さらに、ジョージア州の上院決選投票で民主党が2議席ともに獲得する可能性が高まったことでの財政支出拡大を受けた経済活動の高まりが予想され、株式市場でのダウ工業株30種平均が大幅に上昇したことを受けて、原油も買われた。
2021/01/06 ICE BRENT 続伸 2021年3月限:54.30$/bbl ↑ + 0.70$/bbl
2021/01/05 NYMEX WTI 急反発 2021年2月限:49.93$/bbl ↑ + 2.31$/bbl
1月5日は急反発。OPECプラスのJMMCでサウジのアブドルアジズ・エネルギー相が自国経済の支援と原油市場の安定化の双方に向け、これまでの確約以上の減産を行い、サウジが2月と3月の産油量を追加的に100万b/d自主削減すると発表したことを受けて、買われた。
OPECプラスは、2021年1月から2020年の770万b/dの協調減産量から協調減産の幅を50万b/d縮小して720万b/dとしたが、サウジ以外の大部分の国は産油量を現行水準に維持するほかロシアが増産する方向性を示したこともあり、サウジの自主的減産100万b/d減産は強材料となって、上値を押し上げた。
2021/01/05 ICE BRENT 急反発 2021年3月限:53.60$/bbl ↑ + 2.51$/bbl
2021/01/04 NYMEX WTI 反落 2021年2月限:47.62$/bbl ↓ − 0.90$/bbl
1月4日は反落。2021年初取引日となるも、新型コロナウイルス感染症の感染者数が世界的にも年末年始の休暇で急増し、変異種の感染者も各国で確認され、米国の新型コロナの新規感染者数が30万人近くに達しており、原油需要を押し下げるとの見方が広がって、売られた。また、米大統領選の関連でジョージア州米上院の決選投票が5日に実施され、2議席とも民主党候補が勝利すれば同党が過半数を握り、バイデン次期政権の政策運営に影響が出る可能性があることでの米株式市場では利益確定売りを受けて、売りが入った。さらに、OPECプラスは、4日のJMMCを5日に延期し、結果を見極めたいムードも買い控えにつながった。
2021/01/04 ICE BRENT 反落 2021年3月限:51.09$/bbl ↓ − 0.71$/bbl