NYMEX WTI マーケット推移 2021

原油マーケット情報2021年3月(アーカイブ)
オイル・リポート
2021/03/31 NYMEX WTI 続落 2021年5月限:59.16$/bbl ↓ −1.39$/bbl
3月31日のNYMEX WTIは続落。同日、OPECプラスが4月1日の会合を控えて、欧州での新型コロナ変異種感染拡大による行動制限がみられることから、21年の原油需要見通しを30万b/d引き下げ、1日の会合で5月の協調減産規模がやや強含む可能性が高まった。しかし、市場は、結果を見極めたいとのムードが広がり、事前に一部持ち高調整の売りが出やすかった。
一方、EIAの週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して減少し、ガソリンの消費量は増えており、米国のエネルギー需要の持ち直しを見込む買いが入って、下支えした。
2021/03/31 ICE BRENT 続落 2021年5月限:63.54$/bbl ↓ −0.60$/bbl
2021/03/30 NYMEX WTI 反落 2021年5月限:60.55$/bbl ↓ −1.01$/bbl
3月30日のNYMEX WTIは反落。エジプトのスエズ運河で座礁していた正栄汽船所有の大型コンテナ船が離礁し、運河の通航が再開されたことから、足止めされていた数百隻の船舶がスエズ運河を航行できるようになり、原油の供給支障が解消され、売りが高まった。しかし、4月1日のOPECプラス会合で、欧州など新型コロナ変異種が拡大し、経済活動再開が足踏みして原油需要が減退していることから、OPECプラスが協調減産を延長する可能性があることを受けて、下落幅が縮小した。
2021/03/30 ICE BRENT 反落 2021年5月限:64.14$/bbl ↓ −0.84$/bbl
2021/03/29 NYMEX WTI 続伸 2021年5月限:61.56$/bbl ↑ +0.59$/bbl
3月29日のNYMEX WTIは続伸。OPECプラスが4月1日に開催する会合で、新型コロナウイルスの変異ウイルスの感染が広がる欧州などで原油需要の低迷が続く可能性が高いことを受けて、会合で5月も減産規模を維持するとの見方がなされ、買われた。しかし、エジプト運河庁がスエズ運河で座礁した正栄汽船所有の大型コンテナ船が離礁していると発表し、運河の通航再開により、原油供給が再開する可能性があることが下押しし、上げ幅が限定的となった。
2021/03/29 ICE BRENT 続伸 2021年5月限:64.98$/bbl ↑ +0.41$/bbl
2021/03/26 NYMEX WTI 大幅反発 2021年5月限:60.97$/bbl ↑ +2.41$/bbl
3月26日のNYMEX WTIは大幅反発。スエズ運河で座礁した日本の正栄汽船所有の大型コンテナ船エヴァーギヴン号の作業終了まで「数週間かかる」との見方が強まり、世界の原油消費量の2%にあたる200万b/d程度の原油・石油製品供給が滞る可能性が高く、原油需給バランスが均衡するとの見方をアナリスト筋が報じたことから、買いが高まった。
原油市場は、5営業日の展開で乱高下し、60ドルを上下動した。懸念材料としては、新型コロナウイルス感染症の変異種の感染者数が欧州などで増加していることでの経済活動への影響、米国の原油在庫がやや増加傾向にあることが下押しに働いている。
2021/03/26 ICE BRENT 大幅反発 2021年5月限:64.57$/bbl ↑ +2.62$/bbl
2021/03/25 NYMEX WTI 大幅反落 2021年5月限:58.56$/bbl ↓ −2.62$/bbl
3月25日のNYMEX WTIは大幅反落。期近5月が再び60ドルを割った。
新型コロナの変異種の感染者がEU圏のドイツ、イタリアで拡大し、インドやブラジルでも感染者が増加傾向にあることから、世界経済の回復が懸念され、エネルギー需要が弱含むとの見方で売りが高まった。
スエズ運河で発生した日本の船会社所有の大型コンテナ船の座礁は、原油タンカーのスエズ運河航行に影響し、欧州向けの供給支障があるとの見方で買われた場面もあり、下落幅はやや縮小した。
2021/03/25 ICE BRENT 大幅反落 2021年5月限:61.95$/bbl ↓ −2.46$/bbl
2021/03/24 NYMEX WTI 大幅反発 2021年5月限:61.18$/bbl ↑ +3.42$/bbl
3月24日のNYMEX WTIは大幅反発。期近5月が高値圏の60ドル台に戻った。同日、石油輸送を追跡する調査会社タンカー・トラッカーズ・ドット・コムが、スエズ運河を航行するコンテナ船が立ち往生しており、「サウジアラビア、ロシア、オマーン、米国の原油タンカーが(運河の)両端で待機している」とネット上にアップしたことを受け、原油輸送に供給支障が生じる可能性が高いとの見方で買いが高まった。
米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した週間在庫統計で、原油在庫が小幅減少するとの市場予想に反して前週比190万バレル増えたが、下押しに働かなかった。
2021/03/24 ICE BRENT 大幅反発 2021年5月限:64.41$/bbl ↑ +3.62$/bbl
2021/03/23 NYMEX WTI 反落 2021年5月限:57.76$/bbl ↓ −3.80$/bbl
3月23日のNYMEX WTIは大幅反落。期近5月となるも60ドルを割った。欧州で新型コロナウイルスの変異種が広がり、欧州でワクチン普及に時間がかかる見通しであり、ドイツが4月の復活祭中の厳格な都市封鎖(ロックダウン)と現行のロックダウンの延長を決めたこと、フランスやイタリアの行動制限強化がなされたことを受けて経済の正常化が遅れ、エネルギー需要の回復が進まないとの見方が強まった。株価もダウ平均が欧州の新型コロナ変異種感染拡大を受けて急落し、リスク資産の原油の売りも高まった。
また、翌日の米エネルギー情報局(EIA)が発表する石油在庫統計で原油在庫の小幅減が予想されている一方、ガソリン在庫の増加が見込まれたことも下押しした。
2021/03/23 ICE BRENT 大幅反落 2021年5月限:60.79$/bbl ↓ −3.83$/bbl
2021/03/22 NYMEX WTI 続伸 2021年4月限:61.55$/bbl ↑ +0.13$/bbl
3月22日のNYMEX WTIは小幅続伸。前週末のサウジアラビアの石油精製施設をイエメンの親イラン武装組織フーシ派が無人機で攻撃した可能性があり、中東の地政学リスクが意識されたこと、4月物が最終となったポジション調整、前週の下落基調の押し目買いで上がった。しかし、新型コロナウイルスの変異種の感染者が増加していることでの感染再拡大の可能性があること、英製薬のアストラゼネカのワクチン供給に関する英国と欧州連合(EU)の対立が報じられたことが下押しに働き、小幅な上げで終始した。
2021/03/22 ICE BRENT 続伸 2021年5月限:64.62$/bbl ↑ +0.09$/bbl
2021/03/19 NYMEX WTI 反発 2021年4月限:61.42$/bbl ↑ +1.42$/bbl
3月19日のNYMEX WTIは反発。サウジアラビアの石油精製施設を無人機が攻撃したとの報があり、3月上旬の隣国イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃があったことから、中東の地政学リスクが意識されて、買いが高まった。しかし、石油サービス会社ベーカー・ヒューズの米原油生産向けの掘削設備(リグ)稼働数が前週から9基増え、相場の重荷となって上げ幅が縮小した。
週間のWTIは下落基調で滑り落ちたものの、期近4月は19日で最終も60ドル近辺で下げ止まった。市場は、サウジの石油施設の攻撃による中東の地政学的リスク、が相場を下支えの感がある。
2021/03/19 ICE BRENT 反発 2021年5月限:64.53$/bbl ↑ +1.25$/bbl
2021/03/18 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:60.00$/bbl ↓ −4.60$/bbl
3月18日のNYMEX WTIは急落。EIAの在庫統計での米原油在庫増加が引き続き弱材料視されたこと、FOMCでFRBパウエル議長の労働市場への影響発言を受けた株式市場のダウ平均が急落したことを受けて、売りが高まった。18日のECBのラガルド総裁のスピーチでもEU圏のフランス、ドイツなど欧州で新型コロナウイルス感染症の変異株の感染が広がり、ワクチン供給が滞っていることでの経済活動の回復にやや時間が掛かる可能性があるとの見方を示したこと、イングランド銀行の金融緩和継続方針も弱材料視された。
また、欧州でのアストラゼネカのワクチンが副作用の症状が確認されていること、英国ので3月下旬以降のワクチン供給鈍化の可能性が高く、欧州での経済活動の正常化に一段と時間がかかる見通しが拡がり、世界経済の回復が弱含んでいることを嫌気して、売られた。4月限は、19日が最終となることで、60ドル超えの手仕舞い売りも入った。
2021/03/18 ICE BRENT 続落 2021年5月限:63.28$/bbl ↓−4.72$/bbl
2021/03/17 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:64.60$/bbl ↓ −0.20$/bbl
3月17日のNYMEX WTIは4営業日続落。前場は、国際エネルギー機関(IEA)の3月月報で「石油の在庫は歴史的にみて引き続き潤沢にみえ、産油国の減産で余剰の生産能力もある」と指摘し、最近の価格上昇の背景にある需要拡大に供給が追いつかず、長期にわたって上昇が続く「スーパーサイクル」の観測に否定的な見方を示して、売りが入った。
後場は、米エネルギー情報局(EIA)の米石油在庫統計では原油在庫が市場予想以上に増え、ガソリンやヒーティングオイルの在庫が市場の減少予想に反して増加したことで売りが強まった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が17日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した政策金利見通しで、23年中の利上げ予想を示されず、FRBのゼロ金利政策が長期化するとの見方から、リスク資産である原油に買いが入り、下支えした。
2021/03/17 ICE BRENT 続落 2021年5月限:68.00$/bbl ↓−0.39$/bbl
2021/03/16 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:64.80$/bbl ↓ −0.59$/bbl
3月16日のNYMEX WTIは3営業日続落。米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)の発表を控え、原油やガソリン在庫が増加するとの予想から、売りが入った。また、欧州でアストラゼネカ製の新型コロナウイルスのワクチン接種で血栓が発祥されている例があり、欧州主要国が15日、副作用の疑いを理由にを一時見合わせると発表しており、変異ウイルスの感染が広がる中、欧州の景気回復が遅れれば原油需要にも影響するとの見方から売られた。
2021/03/16 ICE BRENT 続落 2021年5月限:68.39$/bbl ↓−0.49$/bbl
2021/03/15 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:65.39$/bbl ↓ −0.22$/bbl
3月15日のNYMEX WTIは続落。前週末の利益確定売りが引き続き入った。3月の原油市場は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種開始、米バイデン政権の追加経済対策を可決したことが材料視され、前週8日には一時67ドル台と2年4カ月ぶりの高値を付けた。その後も60ドル台半ばでの推移が続き、過熱感を警戒した利益確定売りが高まった。
しかし、15日に発表の経済統計が下支えた。中国の1~2月の工業生産高と小売売上高が市場予想を上回ったこと、ニューヨーク連銀の3月の製造業景気指数が市場予想以上に改善したことが強材料視された。
2021/03/15 ICE BRENT 続落 2021年5月限:68.88$/bbl ↓−0.34$/bbl
2021/03/12 NYMEX WTI 反落 2021年4月限:65.61$/bbl ↓ −0.41$/bbl
3月12日のNYMEX WTIは反落。今週は、サウジアラビアの製油所をイエメンのフーシ派が攻撃したこと、10日に発表されたEIAの在庫統計でのガソリン在庫の大幅減少、バイデン政権の追加経済対策、3月のOPEC月報での需要の上方修正が強材料となった。原油相場は、一時67ドル台と2年4カ月ぶりの高値を付けたものの、週末を控え利益確定や持ち高調整の売りが入った。
2021/03/12 ICE BRENT 反落 2021年5月限:69.22$/bbl ↓−0.41$/bbl
2021/03/11 NYMEX WTI 続伸 2021年4月限:66.02$/bbl ↑ +1.58$/bbl
3月11日のNYMEX WTIは続伸。10日に発表されたEIAの在庫統計で、ガソリン在庫が大幅に減少したこと、バイデン大統領が追加経済対策に署名したことから、経済活動が回復基調にあって、米経済再生度合いが高まれば、中長期的にガソリンなどの石油製品需要増加の可能性が高く、買われた。
11日発表のOPEC月報でも世界的に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が拡がっており、2021年下期には世界経済は再生され、石油需要が増加するとの見方を示し、需要を上方修正したことも加わって、買いが高まった。
2021/03/11 ICE BRENT 続伸 2021年5月限:69.63$/bbl ↑ +1.73$/bbl
2021/03/10 NYMEX WTI 反発 2021年4月限:64.44$/bbl ↑ +0.43$/bbl
3月10日のNYMEX WTIは反発。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計で、ガソリンの在庫が大幅に減少したことから、需給逼迫懸念が強まり、買われたものの、原油在庫は増加したことから、上げ幅は縮小した。2月にテキサス州を襲った寒波影響での同州のリファイナリーの操業が正常化すれば、バイデン政権の追加経済対策が成立する見通しであり、経済活動の回復が強まっていることで、原油需給が逼迫するとの見方が浮上し、原油相場はやや買いポジションにある。
2021/03/10 ICE BRENT 反発 2021年5月限:67.90$/bbl ↑ +0.38$/bbl
2021/03/09 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:64.01$/bbl ↓ −1.04$/bbl
3月の原油相場が1割強上昇し、投資家の短期的な過熱感による利益確定売りが入った。API(米石油協会)とEIA(米エネルギー情報局)の在庫統計を控えて、アナリスト筋が2月のテキサス州を襲った寒波による製油所の再稼働の遅れを見極める必要があるとの見方を発したことから、利益を確定売りが高まった。しかし、バイデン政権の追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う景気回復期待は相場を下支えした。
2021/03/09 ICE BRENT 続落 2021年5月限:67.52$/bbl ↓ −0.72$/bbl
2021/03/08 NYMEX WTI 反落 2021年4月限:65.05$/bbl ↓ −1.04$/bbl
3月8日のNYMEX WTIは反落。前場は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が7日、サウジアラビアのラスタヌラにある国営石油会社サウジアラムコの主要輸出施設など、石油産業の中心地に向けてドローン(無人機)やミサイルを発射したことで、中東情勢の緊迫化から買い優勢となって、一時は68ドル台を狙う展開となった。
しかし、後場は、インドのプラダン石油・天然ガス相は、が3月5日にOPECプラスが協調減産の継続を決定したことについて、消費主導の景気回復を阻害し、原油消費国の消費者に打撃を与えるコメントしたことが弱材料視されて売られ、高値圏での利食い売りが入りで、反落した。
2021/03/08 ICE BRENT 反落 2021年5月限:68.24$/bbl ↓ −1.12$/bbl
2021/03/05 NYMEX WTI 続伸 2021年4月限:66.09$/bbl ↑ +2.26$/bbl
前日のOPECプラス会合での3月の生産水準を4月も継続することで合意したことから、需給がタイト化する可能性が高いとの見方で、買いが高まった。 また、米ベイカーヒューズのリグ稼働数が前週からほぼ横這いであったことも材料視された。3月第1週の原油マーケットは65ドル超えの高値圏となった。5日のICE BRENTも大幅続伸し、70ドル台手前の高値圏である。
2021/03/05 ICE BRENT 続伸 2021年5月限:69.36$/bbl ↑ +2.62$/bbl
2021/03/04 NYMEX WTI 続伸 2021年4月限:63.83$/bbl ↑ +2.55$/bbl
3月4日のNYMEX WTIは大幅続伸。一時は64.86ドルと期近物として約1年2カ月ぶりの高値を付けた。
同日のOPECプラスの会合で、原油需要の持ち直しが不安定であることを理由に3月の生産水準を4月も継続することで合意したことから、買いが高まった。
ロシアとカザフスタンが自国の季節的な需要増を理由に小幅増産が承認された一方、サウジアラビアが自主的に100万b/dの追加減産を続け、市場で4月に減産規模を50万~100万バレル程度縮小するとの予想が覆ったことから、市場は買いを好感する展開となった。
2021/03/04 ICE BRENT 続伸 2021年5月限:66.74$/bbl ↑ +2.67$/bbl
2021/03/03 NYMEX WTI 反発 2021年4月限:61.28$/bbl ↑ +1.53$/bbl
3月3日のNYMEX WTIは4営業日ぶりに反発。
米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫が減少し、2月に寒波で操業が止まっていた米テキサス州の石油施設の影響とみられ、ガソリンとヒーティングオイルの在庫も前週から大きく減少したことから、米国の石油需給がタイト化する可能性があるとの見方で買いが高まった。
また、3月4日開催のOPECプラス会合で、主要産油国が減産規模を継続する可能性があると報じられ、世界的に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が拡がっており、経済活動の回復が見られる状況において、原油需要が高まる可能性があることで、需給が引き締まるとの観測から買われた。
2021/03/03 ICE BRENT 反発 2021年5月限:64.07$/bbl ↑ +1.37$/bbl
2021/03/02 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:59.75$/bbl ↓ −0.89$/bbl
3月2日のNYMEX WTIは3営業日続落。期近4月物は60ドルを割った。
3月4日開催のOPECプラス会合を控えて、2日に合同技術委員会(JTC)が行われ、バルキンド事務局長はJTC会合開始前に「昨年から長い道のりを歩んできた。新型コロナ感染拡大したことで、経済成長と原油需要がマイナス圏に陥る日々は過去のものになったようだ」とコメントし、原油需要の弱含みは続くとの見方が拡がって売りが入った。また、バルキンド事務局長は、「新型コロナワクチン接種が進められているが、現在のペースを踏まえると、途上国の多くが取り残されるリスクが存在している」と指摘。下方リスクがあることが示されたことから、売り圧力が強まった。
2021/03/02 ICE BRENT 続落 2021年5月限:62.70$/bbl ↓ −0.99$/bbl
2021/03/01 NYMEX WTI 続落 2021年4月限:60.64$/bbl ↓ −0.86$/bbl
3月1日のNYMEX WTIは続落。前場は米バイデン政権の大規模経済対策が下院で可決し、3月14日目途に上院での可決を目指しており、経済再生に向けて経済活動が活発化することで石油需要増加が予想されて買われた。しかし、後場は、3月4日開催のOPECプラス会合を控えて、原油の高値圏を意識して、主要産油国が4月以降において減産幅を縮小する可能性があることから、需給が緩む可能性もあることが弱材料視されて、売りが強まった。世界銀行の欧州地域代表らが首脳部に対し、気候変動戦略を拡充して世界各地の石油および石炭関連事業を投資対象から除外するよう求めたことから、世界的に脱炭素化が進展して、原油需要が減少する可能性があることで、売られた。
2021/03/01 ICE BRENT 続落 2021年5月限:63.69$/bbl ↓ −0.73$/bbl
2021年4月限:65.95$/bbl ↓ −0.18$/bbl(最終)