NYMEX WTI マーケット推移 2021

原油マーケット情報2021年4月(アーカイブ)
オイル・リポート
2021/04/30 NYMEX WTI 反落 2021年6月限:63.58$/bbl ↓ −1.43$/bbl
4月30日のNYMEX WTIは4営業日ぶり反落。インドでの新型コロナ感染拡大が続いており、国内での経済活動の制限が厳しくなっていること、バイデン政権がインドから米国への渡航を制限すると伝わったことを受けて、需要減退懸念が拡がって、売られた。
OPECプラスが5月以降の協調減産の幅を縮小することから、5月以降で原油の需給が緩む可能性があるとの見方も加わり、売りが高まった。
2021/04/30 ICE BRENT 反落 2021年6月限:67.25$/bbl ↓ −1.31$/bbl
2021/04/29 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:65.01$/bbl ↑ +1.15$/bbl
4月29日のNYMEX WTIは3営業日続伸。米国の1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.4%増となり、消費の持ち直しが鮮明だったことから、前日のEIAの石油在庫統計でガソリン在庫が市場予想ほど増えずドライブシーズンに入ることから、夏場に向かいガソリン需要増加が予測されて買われた。
OPECプラスの27日の共同閣僚監視委員会(JMMC)で、新型コロナウイルス感染が世界的に急増する一方、需要の回復見通しに変わりはないと判断し、5月から7月にかけて協調減産を段階的に縮小していく方針を再確認したことから、原油の需要が拡大するとの観測も強材料視された。
2021/04/29 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:68.56$/bbl ↑ +1.29$/bbl
2021/04/28 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:63.86$/bbl ↑ +0.92$/bbl
4月28日のNYMEX WTIは続伸。米エネルギー省(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が市場予想よりも増加幅が小幅にとどまり、米経済の回復に伴い、ゴールドマン・サックスが5月以降に旅行制限の緩和が進むことなどを理由に、原油需要が大幅に増えるとの見通しを示したことから、市場では需給がタイト化する可能性があるとの見方が強まって、買われた。
2021/04/28 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:67.27$/bbl ↑ +0.85$/bbl
2021/04/27 NYMEX WTI 反発 2021年6月限:62.94$/bbl ↑ +1.03$/bbl
4月27日のNYMEX WTIは反発。OPECプラスが合同技術委員会(JTC)をオンライン形式で開催し、インドなどで新型コロナの感染拡大が続いているものの、ワクチンの普及で世界の経済活動が正常化に向かうと、原油需要が回復するとの見方を示したことを受けて、買いが高まった。
OPECプラスは28日に減産閣僚級会合(JMMC)を開催し、2021年1月に開いた閣僚協議で協調減産幅を5〜6月にそれぞれ35万b/dと7月の44.1万b/dを縮小する可能性が高く、需要増加の観測が原油価格の底上げに働いている。
2021/04/27 ICE BRENT 反発 2021年6月限:66.42$/bbl ↑ +0.77$/bbl
2021/04/26 NYMEX WTI 反落 2021年6月限:61.91$/bbl ↓ −0.23$/bbl
4月26日のNYMEX WTIは反落。アジアでの新型コロナ感染拡大で、インドでコロナの1日当たりの新規感染者数が33万人に達して連日で過去最高を更新したこと、日本では東京や大阪など4都府県に緊急事態宣言が発令され、アジアでの原油需要の落ち込みを懸念して、売られた。
OPECプラスが5月以降の減産枠を段階的に縮小することで合意したが、4月29日に協調減産の規模について会合を開催して協議する予定であり、この日の原油市場は内容を見極めるため、60ドル超えの原油価格の持ち高調整のため、売られる場面もあった。
2021/04/26 ICE BRENT 反落 2021年6月限:65.65$/bbl ↓ −0.46$/bbl
2021/04/23 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:62.14$/bbl ↑ +0.71$/bbl
4月23日のNYMEX WTIは続伸。欧州では新型コロナウイルス感染抑制のための行動制限が徐々に緩和され始め、IHSマークイットが発表したユーロ圏のPMIが9カ月ぶりの水準に上昇するなど経済回復基調にあること、同日発表の米国の製造業PMIも改善し、外国為替市場でドルが対ユーロなどで売られ、ドル建ての原油が割安感から買われた。
しかし、インドでコロナの1日当たりの新規感染者数が33万人に達し、連日で過去最高を更新したこと、日本では東京や大阪など4都府県に緊急事態宣言が発令されるなど、アジアでの原油需要の落ち込みを懸念した売りも入り、引けにかけて上げ幅が縮小した。
2021/04/23 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:66.11$/bbl ↑ +0.71$/bbl
2021/04/22 NYMEX WTI 反発 2021年6月限:61.43$/bbl ↑ +0.08$/bbl
4月22日のNYMEX WTIは反発。バイデン政権の新型コロナに対する経済対策が功を奏し、米経済指標の景気回復基調の数値が示されていること、翌週のFRBを控えて株式市場が底型く推移するとの見方から買われた。しかし、インドなど新興国中心に新型コロナウイルスの新規感染者数は過去最多となっていること、日本の緊急事態宣言の発令から、アジアでの原油需要の落ち込みが予測されたことが下押し、小幅な上げに終始した。
2021/04/22 ICE BRENT 反発 2021年6月限:65.40$/bbl ↑ +0.08$/bbl
2021/04/21 NYMEX WTI 続落 2021年6月限:61.35$/bbl ↓ −1.32$/bbl
4月21日のNYMEX WTIは続落。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫が減少の予想に反して、前週比で増加したことから、米国内の需給が緩むとの見方が拡がって、売りが高まった。
また、インドやブラジルなど新興国を中心に新型コロナの感染が広がっており、原油輸入量が多いインドは外出制限が厳しくなったことで、世界のエネルギー需要が落ち込むとの見方も下押しした。期近は6月物に変わった。
2021/04/21 ICE BRENT 続落 2021年6月限:65.32$/bbl ↓ −1.25$/bbl
2021/04/20 NYMEX WTI 反落 2021年5月限:62.44$/bbl ↓ −0.94$/bbl
4月20日のNYMEX WTIは反落。インドでの新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加していることでの需要減退懸念、米株式市場でダウ工業株30種平均が投資家がリスク資産を手じまう動きを見せたことを受けて、原油の売りが高まった。しかし、リビアの国営石油会社(NOC)が原油輸出を一部停止したと伝わり、目先の需給が引き締まるとの観測が浮上し、下げ幅が縮小した。
2021/04/20 ICE BRENT 反落 2021年6月限:66.57$/bbl ↓ −0.48$/bbl
2021/04/19 NYMEX WTI 反発 2021年5月限:63.38$/bbl ↑ +0.25$/bbl
4月19日のNYMEX WTIは反発。サウジアラビアの2月の原油輸出量が減少したとアナリスト筋が報じたことを受けて、原油需給の引き締まりが意識されて、買いが入った。また、良好な経済指標の数値が示されていることで、米国経済が力強く回復しており、原油需要が増えるとの見方から買われた。さらに、為替市場でのドル安基調から原油の買いも促された。
しかし、米国や英国ではコロナワクチンの接種が増えたことによる感染拡大が抑えられていることは好材料であるものの、インドやブラジルでの新型コロナウイルス感染症の感染者数が増加していることで、世界的な経済活動の回復に力強さが欠けるとの見方が拡がったことが下押して、上げ幅は限定的であった。
2021/04/19 ICE BRENT 反発 2021年6月限:67.05$/bbl ↑ +0.28$/bbl
2021/04/16 NYMEX WTI 反落 2021年5月限:63.13$/bbl ↓ −0.33$/bbl
4月16日のNYMEX WTIは5営業日ぶりの反落。ベーカー・ヒューズの掘削設備(リグ)稼働数が前週から7基増えたことを受けて、米国の供給増が需給の緩みにつながるとの見方が強まって、売られた。
今週は、3月の米小売売上高など良好な米経済指標、IEA月報での世界の原油需要見通し上方修正で、63.88ドルと約1ヵ月ぶりの高値を付け、週末で持ち高調整や利益確定売りも入った。
2021/04/16 ICE BRENT 反落 2021年6月限:66.77$/bbl↓ −0.17$/bbl
2021/04/15 NYMEX WTI 続伸 2021年5月限:63.46$/bbl ↑ +0.31$/bbl
4月15日のNYMEX WTIは4営業日続伸。米小売売上高が市場予想を大幅に上回ったこと、ニューヨーク連銀の製造業景況指数が上昇したこと、米新規失業保険申請件数も市場予想より低かったことから、良好な経済指標の数値を示しことを受けて、買いが入った。13日のOPEC月報の需要増加予想、14日のIEA月報の需要予想の上方修正も強材料視されて、買いを誘った。
しかし、前日の米エネルギー情報局(EIA)の石油統計で、ガソリン生産量が2020年8月以来の高水準となったことが弱材料視されて、下押しした。
2021/04/15 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:66.94$/bbl ↑ +0.36$/bbl
2021/04/14 NYMEX WTI 続伸 2021年5月限:63.15$/bbl ↑ +2.97$/bbl
4月14日のNYMEX WTIは続伸。前日発表のOPEC月報(Oil Market Report)で、2021年の石油需要見通しを上方修正したことに加え、同日発表の国際エネルギー機関(IEA)の4月月報で2021年の世界の原油需要見通しを上方修正したことから、需要増加期待が広がって買いが強まった。
さらに、同日の米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計で、原油在庫が市場予想以上に減少しことも強材料視されて、需給がタイト化するとの見方から買いが高まって、急騰した。
2021/04/14 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:66.58$/bbl ↑ +2.91$/bbl
2021/04/13 NYMEX WTI 続伸 2021年5月限:60.18$/bbl ↑ +0.48$/bbl
4月13日のNYMEX WTIは続伸。同日発表のOPEC月報(Oil Market Report)で、2021年の石油需要を上方修正したこと、イエメンの親イラン武装組織のフーシ派がサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの施設を無人機17機で攻撃し、ミサイルを2発を放ったと報じたられたことを受けて、中東地域での地政学的リスクの高まりが意識され、買いが入った。しかし、米国の保健当局が、ジョンソン・エンド・ジョンソン製の新型コロナワクチンの接種で、血栓を引き起こす懸念があるとの見方を示して、中断するよう勧告したことが弱材料視され、60ドル台に戻ったが上値が抑えられた。
2021/04/13 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:63.67$/bbl ↑ +0.39$/bbl
2021/04/12 NYMEX WTI 反発 2021年5月限:59.70$/bbl ↑ +0.38$/bbl
4月12日のNYMEX WTIは反発。前日の米疾病対策センター(CDC)による全米でのワクチンを接種者の割合が35.9%に高まったと発表したことを受けて、米国での行動規制緩和の動きが拡がって人とモノの移動が増え、原油需要が高まるとの見方が拡がり、買われた。
また、イエメンの親イラン武装組織のフーシ派がサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの施設を無人機17機で攻撃し、ミサイルを2発を放ったと報じたられたこと、イランの核開発で中心的な役割を果たしている中部のナタンズにある核施設で電気系統のトラブルが起き、ザリーフ外相が12日「われわれはイスラエルに報復する」と述べ、イスラエルを名指しし報復措置をとる考えを示したことから、中東地域での地政学的リスクの高まりが意識され、買いが入った。
2021/04/12 ICE BRENT 反発 2021年6月限:63.28$/bbl ↑ +0.33$/bbl
2021/04/09 NYMEX WTI 続落 2021年5月限:59.32$/bbl ↓ −0.28$/bbl
4月9日のNYMEX WTIは続落。欧州では新型コロナワクチンの普及の遅れで行動制限が長引くとの見方が多いこと、インドやブラジルでも感染拡大は深刻化しており、年後半の世界景気回復に伴うエネルギー需要の増加観測は根強いが、目先は世界景気の不透明感から売りが出やすく、原油相場は値固めの局面にあるとの見方が弱材料視されて、売られた。
OPECプラス会合で協調減産の規模を5~7月に段階的に縮小し、サウジの100万b/d自主減産を段階的にゼロにすることから、原油需給改善が遅れる可能性が意識されたことも下押しに働いた。
2021/04/09 ICE BRENT 反落 2021年6月限:62.95$/bbl ↓ −0.25$/bbl
2021/04/08 NYMEX WTI 反落 2021年5月限:59.60$/bbl ↓ −0.17$/bbl
4月8日のNYMEX WTIは反落。新型コロナウイルス感染症の感染者数がブラジルやインドで深刻な状況が続いていること、欧州において英アストラゼネカのワクチン接種が血栓の副作用が生じることで年齢を制限する動きが広がっていることで、世界的なコロナ収束や原油需要の本格回復が弱含んでいることで売りが入った。また、前日のEIAの在庫統計でガソリン在庫が市場予想以上に増え、米国での需要が想定ほど強まらない可能性が意識されて、売られた。
さらに、OPECプラスが5月から協調減産を縮小すること、米国がイランとの核合意に復帰したことで、需給が緩むとの観測も意識されて、下押しした。
2021/04/08 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:63.20$/bbl ↑+0.04$/bbl(期先反落)
2021/04/07 NYMEX WTI 続伸 2021年5月限:59.77$/bbl ↑ +0.44$/bbl
4月7日のNYMEX WTIは続伸。EIAの在庫統計で原油在庫が市場予想以上に減り、需給の引き締まりを意識した買いが入ったものの、ガソリン在庫が市場予想に反して大幅に増加したことが上値を抑えた。経済回復期待でのドライブシーズンの需要が堅調になるとの見方が買いに繋がった。
英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンについて、欧州連合(EU)当局が血栓との関連性を認めたと伝わり、欧州でコロナワクチンの接種と経済活動の正常化が遅れ、原油需要の回復が緩やかになるとの見方から売りも入った。
2021/04/07 ICE BRENT 続伸 2021年6月限:63.16$/bbl ↑ +0.42$/bbl
2021/04/06 NYMEX WTI 反発 2021年5月限:59.33$/bbl ↑ +0.68$/bbl
4月6日のNYMEX WTIは反発。OPECプラスの協調減産の段階的な縮小への懸念が下押しに働いているものの、IMFの世界経済見通しで2021年の経済成長を6%と上方修正したこと、EIAの月報で原油生産見通しを下方修正したこと、ドルの下落が原油相場の買い材料になり、米経済への信頼感の高まりも支援して買われた。
また、英国がイングランドの行動制限を4月12日に緩和し、全ての小売店やジムなどの営業再開を認めることも市場心理の改善に寄与して買いを誘った。
2021/04/06 ICE BRENT 反発 2021年6月限:62.74$/bbl ↑ +059$/bbl
2021/04/05 NYMEX WTI 反落 2021年5月限:58.65$/bbl ↓ −2.80$/bbl
4月5日のNYMEX WTIは大幅反落。米バイデン政権がイラン核合意復帰に向け、米国とイランが欧州連合(EU)を介し、間接的に合同委員会を6日に開いて核合意を復帰することから、市場ではイランへの経済制裁が緩和され、同国の原油輸出が増える可能性が意識されて、売りが高まった。
新型コロナ感染が広がる欧州やインドなどで原油需要の回復が遅れるとの見方、1日のOPECプラス会合で5月以降の協調減産の段階的な縮小を決め、世界の原油需要が想定ほど回復しない中で供給が増えるとの見方も下押しに働いた。
2021/04/05 ICE BRENT 反落 2021年6月限:62.15$/bbl ↓ −2.71$/bbl
2021/04/02 NYMEX WTI N.A.
4月2日のNYMEX WTIは、Good Fridayの休場。
市場は、4月1のOPECプラスの会合で、現行の減産規模を5月と6月に35万b/dずつ減らし、7月は40万~45万b/d減らすことを決め、段階的な減産を継続することで合意し、サウジアラビアも100万b/dの自主減産したことで原油市場は上げ基調。
原油でアジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格は4月2日午後、上昇した。取引の中心となる6月限は63.20ドル/バレル前後と前日比1.40ドル高い水準で推移した。
2021/04/02 ICE BRENT N.A.
2021/04/01 NYMEX WTI 反発 2021年5月限:61.45$/bbl ↑ +2.29$/bbl
4月1日のNYMEX WTIは大幅反発。同日のOPECプラスの会合で、現行の減産規模を5月と6月に35万b/dずつ減らし、7月は40万~45万b/d減らすことを決め、段階的な減産を継続することで合意し、サウジアラビアも100万b/dの自主減産することから、現行の減産規模継続の予想に反した合意に、マーケットは原油需給がタイト化する可能性があることで、買いが高まった。
欧米など新型コロナウイルス感染再拡大が見られ、経済活動が停滞する可能性があるが、ワクチン接種が拡がっており、経済活動の回復も予想され、原油需要が高まる可能性がある。今回のOPECプラスの5月からの段階的な減産規模拡大で、原油需給タイト化が予想される。
2021/04/01 ICE BRENT 反発 2021年6月限:64.86$/bbl ↑ +2.12$/bbl(5月限:63.60 ↑ +0.06 最終)