NYMEX WTI マーケット推移 2021

原油マーケット情報2021年5月(アーカイブ)
オイル・リポート
2021/05/31 NYMEX WTI 休場 2021年7月限:N.A.
5月31日のNYMEX WTIはMemorial Dayで休場。OPECプラスは、6月1日の共同閣僚監視委員会で協調減産の段階的な縮小方針を確認する見込み。OPECのバルキンド事務局長は「イランの生産と輸出の世界市場への復帰が秩序と透明性のある方法で行われるものと期待している」と示唆。マーケットは、イランの供給を巡って不確実性が高いことから、7月以降の生産水準について据え置きの見方が拡がっている。足元は、新型コロナのワクチン普及による米欧の経済活動が回復しており、需要増が予想されて、上げ基調。
2021/05/31 ICE BRENT 休場 2021年7月限:N.A.
2021/05/28 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:66.32$/bbl ↓−0.53$/bbl
5月28日のNYMEX WTIは6営業日ぶり反落。同日発表の4月の米個人消費支出(PCE)が前月比0.5%増と高い伸びとなった3月に続いて増加したこと、米国で新型コロナのワクチン接種が普及したことでの経済回復が夏場のドライブシーズンのガソリン需要を高めるとの期待も強く、前半は原油の買いを促した。しかし、OPECプラスの6月1日の会合での減産幅縮小継続の可能性があること、イラン核合意を巡る協議が下押し圧力を強め、利益確定売りも入って、相場は下落する展開となった。
2021/05/28 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:69.63$/bbl ↑+0.17$/bbl
2021/05/27 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:66.85$/bbl ↑+0.64$/bbl
5月27日のNYMEX WTIは5営業日続伸。米新規失業保険申請件数が市場予想より少なく、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年3月以降の最低を更新したことから、ワクチン接種が拡がり経済活動が回復して、夏場のドライブシーズンでガソリン需要が高まるとの期待感から買われた。また、米株式相場が上昇したことでも原油が買われた。 しかし、イラン核合意の復活を巡り関係国の協議が進んでいることから、合意成立後のイラン原油の輸出の再開が下押し圧力となった。
2021/05/27 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:69.46$/bbl ↑+0.59$/bbl
2021/05/26 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:66.21$/bbl ↑+0.14$/bbl
5月26日のNYMEX WTIは4営業日続伸。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油とガソリンの在庫が前週比で減少し、原油が市場予想以上に減ったことから、新型コロナウイルスワクチンの普及で経済活動の回復による需要増加が示されたことから、買いが入った。
しかし、イラン核合意の復活を巡り関係国の協議が進んでいることから、合意成立後にイラン原油の輸出の再開による需給の緩みが予想されることが下押し圧力となり、上げ幅が縮小した。
2021/05/26 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.87$/bbl ↑+0.22$/bbl
2021/05/25 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:66.07$/bbl ↑+0.02$/bbl
5月25日のNYMEX WTIは3営業日続伸。外国為替市場でドルが主要通貨に対して売られ、ドル建てで取引される原油の割安感から買われた。また、翌日の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で原油とガソリンの在庫減少の予想も買いを促した。
しかし、イラン核合意の協議を巡る不透明感は根強く、同国の原油輸出の再開に時間がかかるとの見方が下押しして、小幅上昇で終始した。
2021/05/25 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.65$/bbl ↑+0.19$/bbl
2021/05/24 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:66.05$/bbl ↑+2.47$/bbl
5月24日のNYMEX WTIは大幅続伸。バイデン政権のブリンケン国務長官が、イラン核合意の協議で進展があったとの見方を示した一方、「やるべきことを決断するイランの意思をまだみていない」とコメントし、協議の行方を慎重に見極めたいとの雰囲気が強まって買われた。
また、外国為替市場でドルが主要通貨に対して売られ、ドル建てで取引される原油先物の割安感が意識されたこと、ゴールドマン・サックスが新型コロナウイルスのワクチン普及が進む欧米で人や物の動きが想定より速いペースで増えており、世界の原油需要を押し上げると分析したことを受けて、買いが高まった。
2021/05/24 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.46$/bbl ↑+2.02$/bbl
2021/05/21 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:63.58$/bbl ↑+1.64$/bbl
5月21日のNYMEX WTIは4営業日ぶり反発。イラン核合意が合意協議が妥結するには時間がかかるとの見方が広がり、原油先物を買い直す動きが広がった。また、米海洋大気局(NOAA)が前日の米国の気象予想で、今夏のハリケーンシーズンが6割の確率で例年より活発になるとの見通しを示した後、週末に石油施設が集中する米メキシコ湾岸の低気圧がサイクロンに発達する可能性があるとの予報を受けて、原油供給への警戒感から買いを高めた。
2021/05/21 ICE BRENT 反発 2021年7月限:66.44$/bbl ↑+1.33$/bbl
2021/05/20 NYMEX WTI 続落 2021年6月限:62.05$/bbl ↓−1.31$/bbl (最終)
5月20日のNYMEX WTIは3営業日続落。イラン核合意の当事国が合意修復に向けた会合でイランのロウハニ大統領が「米国はイラン産原油への制裁解除を受け入れた」と言及したことから、イラン原油の供給が復活するとの見方が強まって、売られた。
インドや日本での新型コロナウイルスの感染者数の増加が続いていることから、アジア経済の回復が遅れて原油需要を押し下げるとの見方も相場の重荷となった。
2021/05/20 ICE BRENT 続落 2021年7月限:65.11$/bbl ↓−1.55$/bbl
2021/05/19 NYMEX WTI 続落 2021年6月限:63.36$/bbl ↓−2.13$/bbl
5月19日のNYMEX WTIは大幅続落。米株式市場でダウ工業株30種平均が暗号資産(仮想通貨)価格の急落を受け、ハイテクから景気敏感まで幅広い銘柄で売られ、一時580ドルを超えて急落したことを受けて、投資家が運用リスクを回避する動きを強め、原油の売りが高まった。また、前日のイラン核合意進展の報、アジアでの新型コロナウイルス感染症の感染者数増加での需給が緩むとの観測で売られた。
また、米エネルギー情報局(EIA)が19日発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が増えたことが下押ししたが、ガソリンやヒーティングオイルなどの在庫は市場予想以上に減り、下げ渋った。
2021/05/19 ICE BRENT 続落 2021年7月限:66.66$/bbl ↓−2.05$/bbl
2021/05/18 NYMEX WTI 反落 2021年6月限:65.49$/bbl ↓−0.78$/bbl
5月18日のNYMEX WTIは反落。主要メディアがイラン核合意の復活に関し、ロシアの国際機関代表部のウリヤノフ常駐代表の「かなりの進展があった」と報じたことで、イラン原油の原油供給が再開されるとの観測が拡がり、需給が緩むとの見方で売られた。
ダウ・ジョーンズは、制裁が解除されれば150万b/dのイラン産原油の輸出が再開されるとの見方を示した。イラン原油の供給は、世界の原油供給量の1%強を占め、欧米の経済再開に伴うエネルギー需要の増加見通しから、原油需給がやや緩む可能性がある。原油相場は、未明の時間外取引で一時67.01ドルと期近物として2カ月ぶりの高値を付け、利益確定売りも出た。しかし、売り一巡後は、合意をまとめるには時間がかかると伝わり、持ち高調整の買いが入った。
2021/05/18 ICE BRENT 反落 2021年7月限:68.71$/bbl ↓−0.75$/bbl
2021/05/17 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:66.27$/bbl ↑+0.90$/bbl
5月17日のNYMEX WTIは続伸。英国でレストランの店内飲食が再開し、欧州各国でも新型コロナウイルス感染抑制のための行動規制の緩和が続いていること、米国で景気回復を受けて目先は原油の生産が需要増に追いつかないとの見方も浮上し、欧米での原油需給がタイト化するとの見方が拡がって、買われた。
しかし、株式市場でニューヨーク連銀製造業景気指数が24.3と前月の26.3から低下したことを受けて、インフレ懸念が拡がって下落したこと、インドや日本などアジアの主要な原油輸入国での新型コロナのまん延が警戒され、上値を抑えた。
2021/05/17 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:69.46$/bbl ↑+0.75$/bbl
2021/05/14 NYMEX WTI 反発 2021年6月限:65.37$/bbl ↑+1.55$/bbl
5月14日のNYMEX WTIは反発。投資家のリスク選好姿勢が強まり、世界的に株式市場の株価が上昇し、ドル建てで取引される原油先物の割安感から買われた。
しかし、買い一巡後は、ベーカー・ヒューズが14日午後に発表した米国の原油生産向けの掘削設備(リグ)稼働数が前週から8基増え、供給増が需給の緩みにつながりかねないとの観測から上値を抑えた。原油輸入量が多いインドや日本などでの新型コロナウイルスのまん延に伴う需要低迷の観測も意識された。
2021/05/14 ICE BRENT 反発 2021年7月限:68.71$/bbl ↑+1.66$/bbl
2021/05/13 NYMEX WTI 反落 2021年6月限:63.82$/bbl ↓ −2.26$/bbl
5月13日のNYMEX WTIは5営業日ぶりに大幅反落。サイバー攻撃を受けて停止したコロニアル社の石油パイプラインは、7日に主要ラインの操業を停止していたが、想定より早い12日夜に稼働を再開し、米エネルギー省のジェニファー・グランホルム長官は「13日にも悪影響が及んだ複数の州に燃料が供給される」と言及したことを受けて、ガソリンなどの供給不安が払拭して、売りが高まった。
また、原油の買い持高調整する売りも入り、インドや日本などアジアの主要な原油輸入国で新型コロナウイルスの変異型が蔓延していることも、相場の重荷となった。
2021/05/13 ICE BRENT 反落 2021年7月限:67.05$/bbl ↓ −2.27$/bbl
2021/05/12 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:66.08$/bbl ↑ +0.80$/bbl
5月12日のNYMEX WTIは4営業日続伸。サイバー攻撃を受けて停止したコロニアル社の石油パイプラインは、週末までの操業再開を目指しているものの、ノースカロライナ州やバージニア州などで在庫切れとなった給油所が相次いでいると報じられ、目先は原油需給が逼迫するとの見方が強まって買われた。
国際エネルギー機関(IEA)が12日発表した月報で2021年前半の原油の需要見通しを引き下げたが、後半は、コロナウイルスワクチン接種が拡がって、感染者数が減少して、経済活動が再開していることから、夏場のドライブシーズンでガソリン需要が回復するとの見方が拡がり、買いを促した。
2021/05/12 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:69.32$/bbl ↑+0.77$/bbl
2021/05/11 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:65.28$/bbl ↑ +0.36$/bbl
5月11日のNYMEX WTIは3営業日続伸。米国の南部と北東部を結ぶコロニアル社の石油パイプラインがサイバー攻撃を受けて停止し、コロニアル社が週末までの操業再開を目指す方針を示したが、米規制当局が大西洋岸地域のガソリン不足を解消するため、短期的に環境規制を緩めるとの通達を出し、想定以上に需給が逼迫しているとの見方から、買いが高まった。
しかし、後場にかけて、インドなどで新型コロナウイルスの感染拡大が続き、アジア、欧州の株式相場が軒並み下落し、米株式市場ではダウ工業株30種平均が大きく下げたことが下げ圧力に働き、上げ幅を抑えた。
2021/05/11 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.55$/bbl ↑+0.23$/bbl
2021/05/10 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:64.92$/bbl ↑ +0.02$/bbl
5月10日のNYMEX WTIは小幅続伸。米国で石油パイプラインを運営するコロニアル社が南部と北東部を結ぶパイプラインがサイバー攻撃を受けて停止したと発表。北米はドライブシーズンを控え、ガソリン供給への懸念からガソリン相場が時間外取引で一時4.2%高となり、米経済活動の正常化でエネルギー需要が回復するとの見方が強いことから、需給逼迫を意識して原油に買いが入った。
しかし、コロニアル社が10日午後、「週末までに大部分の操業再開を目指す」との声明を出し、影響は長期化しないとの観測が広がったこと、インドのコロナ感染症増加での経済活動への影響が下押しして、小幅上げで引けた。
2021/05/10 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.32$/bbl ↑+0.04$/bbl
2021/05/07 NYMEX WTI 反発 2021年6月限:64.90$/bbl ↑ +0.19$/bbl
5月7日のNYMEX WTIは反発。同日朝に発表された4月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大幅に下回ったこと、インドや日本などで新型コロナウイルスの感染拡大が続くことも需要の不透明感につながって、売られた。しかし、同日の4月の中国の貿易統計で輸出と輸入がともに前年同月比で大幅に増え、市場予想も上回り、中国の4月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が2020年12月以来の高水準だったことから、中国で景気回復の勢いが増しており、原油需要が増加するとの見方で買いが高まった。
2021/05/07 ICE BRENT 反発 2021年7月限:68.28$/bbl ↑+0.19$/bbl
2021/05/06 NYMEX WTI 続落 2021年6月限:64.71$/bbl ↓ −0.92$/bbl
5月6日のNYMEX WTIは続落。新型コロナウイルスのワクチン接種が寄与して、欧米を中心に経済正常化に向かっており、原油需要の回復するとの見方が拡がったこと、前日の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で、原油在庫の減少幅が市場予想を大幅に上回ったことが材料視されて、買いが高まった。
しかし、インドでの新型コロナの新規感染者数が約41万2,000人と過去最多になり、同国の医療システムが崩壊の危機にあり、原油需要への影響を警戒して、売りが高まった。持ち高調整の売りも出て、後場は下げ相場となった。
2021/05/06 ICE BRENT 反落 2021年7月限:68.09$/bbl ↓ −0.87$/bbl
2021/05/05 NYMEX WTI 反落 2021年6月限:65.63$/bbl ↓ −0.06$/bbl
5月5日のNYMEX WTIは小幅反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で、原油在庫の減少幅が市場予想を大幅に上回り、新型コロナワクチンの普及による米経済再開で需要が回復し、原油需給のタイト化が進との観測で買いが高まった。一時は66.76ドルと期近物として3月上旬以来の高値を付けた。しかし、買い一巡後は、目先の材料出尽くし感が広がり、持ち高調整の売りが出て、小幅に下げて引けた。
2021/05/05 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.96$/bbl ↑ +0.08$/bbl
2021/05/04 NYMEX WTI 続伸 2021年6月限:65.69$/bbl ↑ +1.20$/bbl
5月4日のNYMEX WTIは続伸。前日に続き、欧米での新型コロナワクチン接種の普及を受けて、経済正常化が原油需要の回復を促すとの見方から買い優勢となった。米国でニューヨーク市などが行動制限を緩和を進めていること、欧州連合(EU)の欧州委員会が加盟国に対してEUが認めたワクチンの接種者が域内に入れるよう勧告したこと、ドイツ政府がワクチン接種者を対象に夜間外出禁止などの緩和を決めたことが材料視された。
また、翌日の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で原油在庫減少との市場予想を受けて、買いが入った。
2021/05/04 ICE BRENT 続伸 2021年7月限:68.88$/bbl ↑ +1.32$/bbl
2021/05/03 NYMEX WTI 反発 2021年6月限:64.49$/bbl ↑ +0.91$/bbl
5月3日のNYMEX WTIは反発。新型コロナワクチンの普及を受けて、ニューヨーク市が地下鉄の24時間営業を再開することを決めたほか、ドイツは新型コロナワクチンを接種した人に対する経済活動の制限を緩和することが報じられるなど経済活動が再開されて、原油需要が増加するとの観測が拡がって買われた。
また、前週のOPECプラスの閣僚級会合で5〜7月に協調減産幅を縮小することとなったが、欧米での経済活動の再開がみられることで、原油需要が強含むとの見方が拡がって買いを高めた。しかし、インドや日本などアジアでの新型コロナの変異種が拡がっていることでの感染者数増加が下押しして、上げ幅を抑えた。
2021/05/03 ICE BRENT 反発 2021年7月限:67.56$/bbl ↑ +0.80$/bbl (2021年6月限:67.29$/bbl ↑ +0.04$/bbl 最終)