NYMEX WTI マーケット推移 2021

原油マーケット情報2021年6月(アーカイブ)
オイル・リポート
2021/06/30 NYMEX WTI 続伸 2021年8月限:73.47$/bbl ↑+0.49$/bbl
6月30日のNYMEX WTIは続伸。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で原油在庫が6週連続で減少し、市場予想を大きく上回った。精製稼働率の上昇や輸入の減少も示され、買われた。 しかし、買い一巡後、翌日のOPECプラス会合で8月以降も協調減産の規模縮小を続けるかどうかを協議することになる見込みであることから、原油需給が緩むとの観測が強まって、売りが入って、上値を抑えた。
2021/06/30 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:75.13$/bbl ↑+0.37$/bbl
2021/06/29 NYMEX WTI 反発 2021年8月限:72.98$/bbl ↑+0.07$/bbl
6月29日のNYMEX WTIは反発。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでいる米国において、米運輸保安局(TSA)の空港利用者の増加傾向でコロナ前の水準に近づいているとの発表や、LCCのサウスウエスト航空の時間外労働を増やす要請が報じられ、夏場の航空需要の増加による航空燃料需要が増加するとの見方が拡がって買われた。 しかし、アジアなどでは新型コロナで感染力の強いインド型(デルタ株)の感染が広がっており、需要減の懸念は根強いこと、7月1日のOPECプラス会合を控えて、協調減産の減産幅縮小を協議するとの見方から、相場の上値は重かった。
2021/06/29 ICE BRENT 反発 2021年8月限:74.76$/bbl ↑+0.08$/bbl
2021/06/28 NYMEX WTI 反落 2021年8月限:72.91$/bbl ↓−1.14$/bbl
6月28日のNYMEX WTIは反落。OPECプラスの7月1日の会合を控えて、産油国が協調減産縮小を議論する見込みであること、アジアや欧州、オーストラリアなどで、新型コロナウイルスの感染力が強いインド型(デルタ株)の感染への警戒が強まっていることでの原油需要の下押し要因であることで、売りが高まった。 6月後半の相場展開は、高値圏の展開となり、74ドルを超えて上げ基調で推移したが、28日の通常取引では、OPECプラスの7月1日の会合を控えて、ネガティブな要因が下押しし、高値の利益確定売りも入った。
2021/06/28 ICE BRENT 反落 2021年8月限:74.68$/bbl ↓−1.50$/bbl
2021/06/25 NYMEX WTI 続伸 2021年8月限:74.05$/bbl↑+0.75$/bbl
6月25日のNYMEX WTIは続伸。バイデン米大統領が前日に超党派の上院議員らとインフラ投資法案で合意し、建設投資拡大で原油需要がさらに強まるとの見方で買われた。 OPECプラスの7月1日の会合を控えて、協調減産縮小を議論するとの見方が強まっているが、慎重な緩和の議論が成されるとの思惑も相場を底上げした。また、ベーカー・ヒューズの原油採掘設備(リグ)の稼働数は前週から1基減ったことも強材料視された。
2021/06/25 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:76.18$/bbl ↑+0.62$/bbl
2021/06/24 NYMEX WTI 続伸 2021年8月限:73.30$/bbl↑+0.22$/bbl
6月24日のNYMEX WTIは続伸。前日の米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫が5週連続で減少したこと、オクラホマ州クッシングの原油在庫も2020年3月以来の水準で減少したことが引き続き強材料視された。24日の米株式市場で主要株価指数は上昇し、同じリスク資産である原油にも買いが入った。
しかし、74ドル台と期近物として2018年10月以来の高値をつけ、短期的な利益確定売りも入り、上げ幅が縮小した。
2021/06/24 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:75.56$/bbl ↑+0.37$/bbl
2021/06/23 NYMEX WTI 反発 2021年8月限:73.08$/bbl ↑+0.23$/bbl
6月23日のNYMEX WTIは反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で原油在庫が5週連続で減少し、減少幅が市場予想を大きく上回ったこと、オクラホマ州クッシングの原油在庫が2020年3月以来の水準で減少し、コロナ禍から回復した経済活動が、夏場のドライブシーズンに伴うガソリン需要の増加でのタイト感が予想されて、買いが高まった。
しかし、OPECプラスの7月1日の会合で、協調減産のさらなる緩和を検討する見通しと報じられ、原油需給のダブツキも予想されたことが下押し、上げ幅が縮小した。透明感が拡がっていることが強材料視されたこと、欧米での経済再開が原油需要を増やすとの観測が下支えした。
2021/06/23 ICE BRENT 反発 2021年8月限:75.19$/bbl ↑+0.38$/bbl
2021/06/22 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:73.06$/bbl↓−0.60$/bbl
6月22日のNYMEX WTIは3営業日ぶりの反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間の石油在庫統計の発表を控えて、持ち高調整の売りが入った。OPECプラス関係者らが協調減産を8月以降で緩和すると示唆したとの報も下押しに繋がった。
一方、イラン核合意の協議が錯綜しており、イラン原油の輸出再開の不透明感が拡がっていることが強材料視されたこと、欧米での経済再開が原油需要を増やすとの観測が下支えした。
2021/06/22 ICE BRENT 反落 2021年8月限:74.81$/bbl ↓−0.09$/bbl
2021/06/21 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:73.66$/bbl↑+2.02$/bbl
6月21日のNYMEX WTIは大幅続伸。一時は73.96ドルと期近物として2018年10月以来の高値を付けた。
18日のイラン大統領選で保守派で対米強硬のライシ師が選出され、イラン核合意の復活に向けた米国との交渉で、強気で臨むとの観測から、イラン産原油の輸出が早期に再開するとの観測が後退したことが強材料視されて、買いが入った。
前週のFOMCにより、FRBのパウエル議長によるテーパリングを早めるとの示唆により、前週末の株式市場が急落したが、週明けの株式市場が買い戻しの大幅反発となったこと、エネルギー関連株への買いが高まったこともあり、原油相場も連られて買いが高まった。7月限の最終取引ということも買いに繋がった。
2021/06/21 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:74.90$/bbl ↑+1.39$/bbl
2021/06/18 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:71.64$/bbl ↑+0.60$/bbl
6月18日のNYMEX WTIは反発。新型コロナウイルスに対するワクチンの普及で米国の経済活動の正常化が進んでいるなか、OPEC関係者が米国の2021年の原油生産量の増加が限定的であると報じられ、需給がタイト化する可能性があるとの見方で買いが入った。
しかし、上値は重く、セントルイス連銀のブラード総裁が米CNBCに出演した際、「インフレ加速で米連邦準備理事会(FRB)は2022年にも最初の利上げをするだろう」と発言したこと、16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では23年の利上げ開始予想が示されたが、想定より早まるとの見方が弱材料視された。また、為替市場がドル高基調であり、原油の割高感が意識されて、下押しした。
2021/06/18 ICE BRENT 反発 2021年8月限:73.51$/bbl ↑+0.43$/bbl
2021/06/17 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:71.04$/bbl ↓−1.11$/bbl
6月17日のNYMEX WTIは反落。前日のFOMCでの為替市場でのドル買いが優勢でのドル高で割高感が意識されて、売りが高まり、米連邦準備理事会(FRB)が想定以上のペースで金融緩和の縮小に動けば、経済回復やエネルギー需要に影響するとの見方もあり、株式市場でダウ工業株30種平均の下げ幅は一時400ドルを超えたことを受けて、原油の売りも加速した。
2021/06/17 ICE BRENT 反落 2021年8月限:73.08$/bbl ↓−1.31$/bbl
2021/06/16 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:72.15$/bbl↑+0.03$/bbl
6月16日のNYMEX WTIは小幅続伸。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予想に対して大幅減少し、オクラホマ州クッシングの原油在庫も減少を示したことから、需給がタイト化するとの見方で買いが高まった。しかし、買い一巡後は、米連邦公開市場委員(FOMC)の結果が発表されると、2023年に2回の利上げ予想が示され、米株式相場が一時下げ幅を拡大したことを受けて、リスク資産の原油の売りが高まったものの、小幅上昇で引けた。
2021/06/16 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:74.39$/bbl ↑ +0.40$/bbl
2021/06/15 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:72.12$/bbl↑+1.24$/bbl
6月15日のNYMEX WTIは反発。一時は72.29ドルと期近物としては2018年10月以来の高値を付けた。カリフォルニア州で経済再開の一環として、新型コロナウイルス感染対策の規制でワクチンを接種した人にマスク着用義務を解除したこと、ニューヨーク州もワクチン接種者は感染防止のための人数制限などのルールが解除されたことから、コロナ対策の大幅緩和が見られることでの経済活動の高まりを好感した買いが入った。
米エネルギー情報局(EIA)が16日に発表する週間石油在庫統計で、一部報道のアナリスト予想で原油とガソリンの在庫減少が見込まれていることで、買いが高まった。
2021/06/15 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:73.99$/bbl ↑ +1.13$/bbl
2021/06/14 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:70.88$/bbl ↓−0.03$/bbl
6月14日のNYMEX WTIは小幅反落。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展により、欧米での経済活動が進んでおり、車や航空機などの交通量が増えて、需要回復が見られることから買いが入ったものの、OPECプラスの協調減産の段階的な縮小による需給を緩めるとの観測、70ドル超えの高値圏にあり、目先の利益を確定した売りが入り、引けにかけて下がった。一部報道によるロイヤルダッチシェルのパーミアン盆地でのシェールオイル生産から撤退するとの報は環境対策のうえで石油産業の生産減退を招く状況の一つとして、買い材料視されたものの、下押し圧力に押された。
2021/06/14 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:72.69$/bbl ↑ +0.17$/bbl
2021/06/11 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:70.91$/bbl↑+0.62$/bbl
6月11日のNYMEX WTIは続伸。一時は1バレル71.24ドルと期近物として2018年10月以来の高値を付けた。IEAの月報で世界の石油需要が2022年末までにパンデミック前の水準に回復するとの見通しを示し、OPECプラスに原油供給が維持されるよう蛇口を開く必要があると指摘したことから、経済活動の再開に伴う原油需要がタイト化する可能性があることで買われた。 しかし、71ドル台を超え、買い一巡後は、ベーカー・ヒューズの掘削設備(リグ)稼働数が前週から6基増えたことが下押しした。
2021/06/11 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:72.69$/bbl ↑+0.17$/bbl
2021/06/10 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:70.29$/bbl↑+0.33$/bbl
6月10日のNYMEX WTIは反発。5月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.0%上昇と市場予想(4.7%上昇)を上回り、インフレ加速は一時的な要因が大きく、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の縮小を急ぐほどではないと市場は受け止め、OPECの6月月報(Oil Market Report)で2021年の世界の原油需要見通しを据え置き、新型コロナのワクチン接種の加速で経済活動の回復が進んでいることで原油需要が増加するとの見方で買われた。
米政府によるイランの元石油当局者らに対する制裁解除が伝わったものの、原油市場への供給増の見通しが報じられず、材料視されなかった。
2021/06/10 ICE BRENT 上昇 2021年8月限:72.52$/bbl ↑+0.30$/bbl
2021/06/09 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:69.94$/bbl↓−0.09$/bbl
6月9日のNYMEX WTIは小幅反落。朝方は、米疾病対策センター(CDC)の前日に渡航警戒レベルを引き下げたことを受けて、原油需要の増加期待で70.62ドルと期近が2018年10月以来の高値をつけたものの、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で4日時点のガソリン在庫が前週比700万バレル増と市場予想の30万バレル増以上に増えたことが示されると、夏のドライブシーズンが始まるメモリアルデーの週末のガソリン消費が想定ほど進まなかったと受け止められて、売りが入って、小幅に下がって引けた。
2021/06/09 ICE BRENT 横這い 2021年8月限:72.22$/bbl UNCH
2021/06/08 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:70.05$/bbl ↑+0.82$/bbl
6月8日のNYMEX WTIは反発。期近が70ドル台を超えた。EIAの6月の短期エネルギー見通しで、2021年のWTIの平均価格を61.85ドルと予想して、5月時点から5%引き上げ、米国の経済再開に伴う需要回復の勢いを反映した。EIAが9日に発表する石油在庫統計で原油在庫の減少基調が続くとの観測も出て、買いを促した。また、一部報道で米国務長官がイラン核合意後の経済制裁の影響を言及したと報じ、イラン産原油の禁輸解除が遅れるとの見方が広がったことも強材料視されて、買いが入った。
2021/06/08 ICE BRENT 反発 2021年8月限:72.22$/bbl ↑+0.73$/bbl
2021/06/07 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:69.23$/bbl ↓−0.39$/bbl
6月7日のNYMEX WTIは反落。欧米での新型コロナウイルスのワクチン普及による経済活動を再開する動きが本格化し、原油需要回復を見込んだ買いが先行したものの、一巡後は70ドル台を意識した利益確定売り、中国当局が7日に発表した5月の貿易統計では原油輸入量が前年同月比15%減となり、中国経済の回復ペースが鈍化しているとの見方から売りが入った。
2021/06/07 ICE BRENT 反落 2021年8月限:71.49$/bbl ↓−0.40$/bbl
2021/06/04 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:69.62$/bbl ↑+0.81$/bbl
6月4日のNYMEX WTIは反発。米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったが、増加幅が4月(27万8000人増)から拡大し、雇用者数の増加が加速したことが示され、経済回復が進んでいるとの見方から、夏場のガソリン需要の拡大などへの期待が高いとの見方で買われた。また、6月1日にOPECプラスの会合で協調減産の段階的な縮小の既定方針を維持したことでの需給逼迫との見方から、原油が買われた。
石油サービス会社ベーカー・ヒューズが4日午後に発表した掘削設備(リグ)稼働数は前週から変わらず、需給逼迫の可能性があることも強材料視された。
2021/06/04 ICE BRENT 反発 2021年8月限:71.89$/bbl ↑ +0.58$/bbl
2021/06/03 NYMEX WTI 反落 2021年7月限:68.81$/bbl↓ −0.02$/bbl
6月3日のNYMEX WTIは小幅反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で、ガソリン在庫が減少するとの市場予想に反して増加し、コロナワクチン接種で経済回復が見られるなか夏のドライブシーズンの需要増の期待も原油需給改善を促すとの観測がやや弱含んで売りが入った。
しかし、米サプライマネジメント協会(ISM)の非製造業景況感指数が過去最高となり、米景気回復が勢いづき、エネルギー需要増期待の買い戻しが入って、下げ幅が縮小した。
2021/06/03 ICE BRENT 反落 2021年8月限:71.31$/bbl↓ −0.04$/bbl
2021/06/02 NYMEX WTI 続伸 2021年7月限:68.83$/bbl↑+1.11$/bbl
6月2日のNYMEX WTIは続伸。米国で新型コロナのワクチン接種が進み、新規感染者が減少していることでの行動制限緩和が拡がり、夏場のドライブシーズンで旅行を楽しむ人が増えてガソリン需要が増加する可能性が高いことで買われた。また、1日のOPECプラスのJMMCで主要産油国の減産緩和をやや見直す発言を受けて、買いを促した。3日の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫が減ると市場では予想されているのも相場を支えた。
2021/06/02 ICE BRENT 続伸 2021年8月限:71.35$/bbl↑+1.10$/bbl
2021/06/01 NYMEX WTI 反発 2021年7月限:67.72$/bbl↑+1.40$/bbl
6月1日のNYMEX WTIは反発。米疾病対策センター(CDC)が米国の成人で2回接種した人の割合は5割を超え、夏場のレジャーなどが増えガソリン需要増加予想が拡がって買われた。また、同日のOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で米国や中国の需要が良好に回復し、世界的な原油需要増加が予想され、協調減産を7月まで段階的に縮小する既定方針を再確認したが、コロナ回復による需要増加が上回るとの見方で上値を底上げした。
2021/06/01 ICE BRENT 反発 2021年8月限:70.25$/bbl↑+1.53$/bbl(2021年7月限:69.63$/bbl UNCH 最終)